2025年11月15日(土) 日生劇場 NISSAY OPERA 2025
ジュール・マスネ/オペラ 『サンドリヨン』 全4幕
原作:シャルル・ペロー「シンデレラ」
台本:アンリ・カーン
指揮:柴田真郁
演出・振付:広崎うらん
美術:松生紘子
衣裳:武田久美子
照明:中川隆一
映像:森 規幸
合唱指揮:安部克彦
副指揮:松村優吾、澤村杏太朗
コレペティトゥア:平塚洋子、越知晴子、根本卓也
合唱:C.ヴィレッジシンガーズ
管弦楽:読売日本交響楽団
《キャスト》
リュセット(サンドリヨン)/盛田麻央
シャルマン王子/杉山由紀
妖精/鈴木玲奈
ド・ラ・アルティエール夫人/齊藤純子
パンドルフ/北川辰彦
ノエミ/市川りさ
ドロテ/藤井麻美
ニッセイオペラは演目の良さ(珍しさ)と、内容の質の高さ
それに劇場の雰囲気が好きで、毎回楽しみしている
今年は行けないかもしれないと、チケットを取っていなかったが、
一週間前に販売サイトを覗くと、1階中央ブロックに空きがひとつだけ
体調は持ちそうな感じだったので、購入して見に行った
*
「サンドリヨン」=「シンデレラ」のお話し
感動してしまった…
ソロ、デュエット、合唱含め、とにかく歌、歌、歌、というオペラ
歌手がみなさん素晴らかった
特に美しかったのは第3幕後半
リュセット(サンドリヨン)とシャルマン王子の長大なデュエット
それに絡む妖精のコロラトゥーラ
この部分は良く知る「シンデレラ」にはない、このオペラ独自の物語
第2幕前半のバレエを絡めた舞踏会の音楽はそれとは対照的で楽しかった
第4幕ラスト、ガラスの靴で結ばれたリュセットと王子の感動の場面
うるうる涙目でいると、最後に落ちがあって、泣き笑い
*
美術、特に舞台装置のアイデアが秀逸
映像が効果的に使われ、クオリティの高い演出であった
あえて言えば、ちょっと変だったのは、リュセットの髪型
ベリーショートで、シンデレラのプロトタイプからはかけ離れた印象
なにか、訴えるところがあったのかは疑問
シャルマンの方は少女マンガのような、颯爽とした出で立ちだったのに…
オーケストラの演奏は正直、可もなく不可もなくといったところ
*
ニッセイオペラの過去作(見に行ったもの)の記録
*二期会、藤原歌劇団との合同公演を除く単独公演
2024年11月 ドニゼッティ「連隊の娘」
指揮:原田慶太楼、演出:粟國 淳、読売日本交響楽団
マリー:砂田愛梨
2023年11月 ヴェルディ「マクベス」
指揮:沼尻竜典、演出:粟國 淳、読売日本交響楽団
マクベス:今井俊輔、マクベス夫人:田崎尚美
2023年5月 ケルビーニ「メデア」
指揮:園田隆一郎、演出:栗山民也、新日本フィルハーモニー交響楽団
メデア:中村真紀
2021年11月 ベッリーニ「カプレーティとモンテッキ」
指揮:鈴木恵里奈、演出:粟國 淳、読売日本交響楽団
(13日)ロメーオ:山下裕賀、ジュリエッタ:佐藤美枝子
(14日)ロメーオ:加藤のぞみ、ジュリエッタ:オクサーナ・ステパニュック
2021年6月 プッチーニ「ラ・ボエーム」
指揮:園田隆一郎、演出:伊香修吾、新日本フィルハーモニー交響楽団
ミミ:安藤赴美子
2020年11月 ドニゼッティ「ルチア」より
(新型コロナ対策を考慮した翻案版)
指揮:柴田真郁、演出:田尾下 哲、読売日本交響楽団
(14日)ルチア:高橋 維
(15日)ルチア:森谷真理
