なんでもクラシック頓珍館

なんでもクラシック頓珍館

全然アカデミックじゃない、感性の向くまま綴る音楽雑記帳です

5月2日(土) 13:00開演 新国立劇場 オペラパレス

新国立劇場バレエ団公演

 

『ライモンダ』 全3幕

 

音楽:アレクサンドル・グラズノフ

原振付:マリウス・プティパ

改訂振付・演出:牧 阿佐美

美術・衣裳:ルイザ・スピナテッリ

照明:沢田祐二

指揮:冨田実里

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

 

《キャスト》

ライモンダ/柴山紗帆
ジャン・ド・プリエンス/井澤 駿


アブデラクマン/渡邊拓朗

ドリ伯爵夫人/関 優奈
アンドリュー2世王/中家正博
 

クレメンス/金城帆香
ヘンリエット/花形悠月
ベランジェ/森本晃介
ベルナール/中島瑞生
 

【第1幕】

ワルツファンタジア
第1ヴァリエーション/根岸祐衣
第2ヴァリエーション/山本涼杏


【第2幕】
サラセン人/川口 碧、関 晶帆、根岸祐衣、原 健太、森本亮介、宇賀大将
スペイン人/山本涼杏、仲村 啓


【第3幕】
チャルダッシュ/原田舞子、小柴富久修
マズルカ/関 晶帆、大木満里奈、白駒紗楽、橋本真央、花田美月、吉田明花


グラン・パ・クラシック/
飯野萌子、花形悠月、山本涼杏、赤井綾乃、東 真帆、内田美聡、川本果侑、堀之内咲希
上中佑樹、石山 蓮、中島瑞生、仲村 啓、山田悠貴、太田寛仁、田中陣之介、森本晃介


ヴァリエーション/山本涼杏
パ・ド・カトル/上中佑樹、石山 蓮、山田悠貴、田中陣之介
バ・ド・トロワ/赤井綾乃、東 真帆、川本果有

 

 

休憩2回入れて3時間、行き帰りの移動を含めて、とりあえず疲れた

 

10日ほど前に思い立って、オペラパレスではいつも選ぶ4L列5番があったので購入した

 

昼夜公演の昼の部は比較的まだ空いているらしい

 

バレエ公演に出かけるのは、なんと1年5か月ぶり(長かった休止期間)

 

新国立劇場バレエ団となると、さらに前で、'24年7月の「人魚姫」以来

 

 

牧阿佐美版オリジナルの演出は、まずオーケストラが序曲を演奏している間に

 

舞台の紗幕の向こうで、十字軍に出征するジャンが、

 

許婚のライモンダにヴェールを渡して別れをつげる場面が描かれる

 

第1幕第1場の最後のリュートの情景、白い貴婦人の部分をカット

 

第1幕第2幕に登場するサラセンの首領、アブデラクマンはなんでも力で手に入れる男

 

ではなく、あくまで紳士的に描かれている

 

第1幕でライモンダに渡そうとした財宝を突き返されると、

 

自分ではなく、子供たち二人に花束を持たせて、ライモンダに差し出す、など

 

細かい演出があった

 

 

プリマ(ライモンダ)の柴山紗帆は実はこれまであまり見たことがなくて、

 

「夏の夜の夢」のティターニア('23年5月)ですごく良かった、と記憶と記録があった

 

今回のライモンダは全幕踊りっ放しで、とてもタイトな役

 

見ていて、どこも安定していて、ブレがないなあ、と思った

 

第1幕より、第2幕(見どころのヴァリエーションが三つ)の方がキレがあった

 

ジャン・ド・プリエンスの井澤駿(通称:きらきら王子)は変わらずのきらきらぶり

 

第3幕のグラン・パ・クラシックでのソロのパートは会場も大喝采

 

 

主役以外で、今回特に目を引いたのは、第1幕の第2ヴァリエーション、

 

第2幕のスペイン、さらには第3幕のヴァリエーションを踊った、山本涼杏

 

約2年見ない間に、新しい人が出て来たんだな、と感心

 

身長は高くないが、将来はプリマ、なんてこともあるんじゃないか、と思った

 

他には、第2幕のサラセンのリードの川口碧

 

長身で、しなやかで、舞台映えがする

 

第3幕ではチャルダッシュのリードの原田舞子も良かった

 

ライモンダの友人、クレメンスとヘンリエットは出番が多くて重要な役どころだが、

 

水曜、金曜、土曜と連続で同じ2人が配役されていて、多少疲れ気味だったか

 

頑張れ!、っと思うところもあった

 

マズルカは本来原曲にはなく後から追加されたナンバー(「バレエの情景」からの転用)

 

この振付は女性6人で、せっかく入れるなら、もったいない使い方

 

これなら無くても良かったんじゃないかな

 

富田実里指揮のオーケストラは連日公演でお疲れなのかルーティンなのか

 

グラズノフの音楽を美しく描いてくれていたとは、あまり思わない

 

ホルン辺りは、あれっというところでミスもちょこちょこ

 

ということで、帰宅して、音楽だけ聴き直しながらこれを書いていたら

 

第2幕の大詰めのジャンが帰還する場面まで来てしまった

 

あそこはこのバレエで物語りのクライマックス

 

アブデラクマンが死んでしまうのは、正直無しにして欲しいお話しだけど

 

いきなりの大団円で盛上ることはたしか