2025年11月8日(土) オペラシティ コンサートホール
【第383回 定期演奏会】
指揮:高関 健
オンド・マルトノ:原田 節
ピアノ:児玉 桃
コンサートマスター:戸澤哲夫
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
メシアン/トゥーランガリラ交響曲
今年3月8日(第377回定期演奏会)以来、8か月ぶりのコンサート復帰
いきなり、トゥーランガリラは心臓に悪いか?とも思いながら、
シティフィルの今シーズン最後の定期演奏会でもあり、頑張って行ってきた
休憩なし約85分の大曲
とりあえず、演奏中に咳き込んだりしなくてよかったし、
まだ完全にはくっつかない胸骨に響くので、あまり拍手はできなかったが、
大変満足の行く演奏会であった
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パンフには大管弦楽による「極彩色の音の饗宴」と紹介があり、
自分自身にも似た先入観があったが、今日の演奏はそういうものでは全くなかった
きらきらした色彩感はほとんど感じられず、どちらかと言うと地味
にぎやかな現代音楽を力一杯演奏した、というような域ではなく、
破綻なく、確信に満ち、古典=クラシックの王道の音楽を聴かされた気がする
特筆すべきは、児玉桃のピアノ
この曲でピアノの表現がこれほど豊かだったのは、今まで聴いた中にはたぶんない
若手ピアニストの溌溂とした演奏もよかったが、それとは次元が違うものだった
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過去に聴いた実演を記すと今回を除いて4回(すべてサントリーホール)
2014年4月 シルヴァン・カンブルラン(指揮)、読売日本交響楽団
オンド・マルトノ:シンシア・ミラー、ピアノ:アンジェラ・ヒューイット
2018年8月 大野和士(指揮)、東京都交響楽団
オンド・マルトノ:原田節、ピアノ:ヤン・ミヒールス
2019年6月 パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)、NHK交響楽団
オンド・マルトノ:シンシア・ミラー、ピアノ:ロジェ・ムラロ
2024年6月 チョン・ミョンフン(指揮)、東京フィルハーモニー交響楽団
オンド・マルトノ:原田節、ピアノ:務川慧吾
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シティフィルの定期はオペラシティのホール休館に伴い、次回は来年7月でまた8か月後
ただし、2月・3月にサントリーホールで50周年記念公演のマーラーの6番と復活
来シーズンのプログラムでは、2027年3月にマーラーの3番と発表された
