高山ウルトラ…一気に回想 | たっく の 1つずつ積み上げよう♪ 

たっく の 1つずつ積み上げよう♪ 

2009年:マラソン再開
2014年:トライアスロンを始める。
2020年:ゴルフを始める。

【2022年目標】
小さなことから
少しずつ変えていく

 

前日

コース下見を車で行った。朝日村も、最高到達点も、裏ボスも、千光寺も、千光寺の下りの車車幅1台分の狭い道も、海洋公園も、海洋公園後の直線道も、村山公民館、グリーン薬局、ラスボスまでの 細い田んぼ道も車で抜けた。ラスボス、公文書会館、それ以降も全部 回った。

11回目にして、初めて 高山のコースが すべて 頭の中で つながった。

「ラスボス峠ってどこ?」観光ガイドにも載っていないけど、今は説明できるニコニコ

 

写真は すべて前日撮影したものです。

 

高山ウルトラ 回想

最高気温予想22度。こんなに恵まれた気候はない。序盤は、ゆっくりスタート。

 

10kmまで・・集団で走ると、まったく 疲労感を感じない。

 

15kmまで・・美女高原までの ゆるい坂道だけど、歩く。脚を使わないことを意識しすぎたかな。美女高原の後は、転がるように坂を下る。

 

26kmまで・・朝日村までは、緩やかに上り。下見でわかったが、車が走る道は、もっと勾配が強い。本番コースの勾配は優し目になってる。コースを考えた人のランナーへの温情かな(*^^*)

35kmまで・・走り乃神社までは、S字の急な上りは3個。下見で数えた(笑)

40km、41km・・最高到達点付近の距離は頭に入っていた。上り坂は全歩き。ただ歩き方は疲労が残らない歩き方をした。最高到達点を超えたら下り。ここは、あえて抑えて走る。

↓最高到達点付近は、ひたすら えぐい上り(^_^;)

45km・・岩滝公民館は、しっかり休む。次のエイドまで長いから。道路を左に曲がってから、S字カーブが3つ。下った先の右折(50km)からは裏ボスの始まり。

 

57km・・丹生川支所。レーズンを3袋とる。みたらし団子1本。トマトそうめん2杯。

     飛騨牛は人が並んでいたのでパス。飛騨牛を食べに来たのではない、完走しにきた

 

60km・・ここまで 余裕残しで来た。右折して千光寺。ひたすら息が切れる。

体重が重いのは負担がかかるのだろう。血が頭まで 回らない感じ

千光寺から下る時は、走れた。まわりの人を抜けた。やはり上りに負担がかかる。

千光寺を下ってからの平たん路は、まわりの人を軒並み抜けた。下り、平坦は走れる。上りは頭に血が回らない。でも このスピードアップは調子に乗りすぎた。72kmくらいまでは、周りの人を 面白いように抜けた。周りを見ずに 地面だけを見て走った。ある意味 ゾーンに入れた走りができた

 

74km・・・海洋センター。お腹が極端に減っていて、豚汁を2杯 おかわりしたけど、僕には足りなかった。過去には ここでリタイヤしたことがあった。ここから一歩抜け出なきゃ、過去を超えられない。エイドを出てからの単純な一本道は、十分に頭に入っていた。神社まで あと1kmというところで、またしても頭に血が回らなくなってきた。こうなると歩くのもやっと。意識が遠のいた。道をかろうじて渡った。

この76kmからの 意識が遠のいた症状が、リタイヤの引き金になった。

 

だから、この意識が遠のいた理由が何なのかがわからなけらば、完走は難しいのだろう

村山公民館の前のアルカディアという病院。柵に手をかけた。頭がもうろうとしてきたからだ。

糖質不足か?自販機を発見し、オレンジジュースを買った。一気に飲み干した。いくぶん 意識は戻った。わずか村山公民館の1km前だ。しかしエイドの500メートル前でもジュースの飲まなければ、意識がなくなるくらい事態は深刻だった。スマホで応援してくれた人にメッセージを送った。

「ごめんなさい リタイヤします」

78km・・・村山公民館・・腹を満たす物はなかった。オレンジとかバナナとかを食べたけど、太っている僕には足りなかった。エネルギージェルも6袋飲んだ。もう これ以上は飲めない気持ち。メダリスト9000も合計で1リットルくらい飲んだ。これも気持ち悪い。何一つ 改善することなく、エイドを出た。当然ながら 走れなかった。スピードを上げて歩いた。ここからの目標は80kmの計測。

そこから先に 住宅地があり、ここから71kmと合流、キャタピラーの重機があり、線路を渡り、右手に小学校がある。頭の中のイメージはしっかりしていたが、もう走れなった。走れない気がしていた。ほかのランナーさんにも励まされた。93kmに関門があることも知っていた。

ラスボス峠の厳しさも知っていた。

 

84km・・・グリーン薬局のエイドに たどりついた。もう 意識がもうろうとしていた。

エイドの人が、心配そうに僕を見ていた。たぶん顔面蒼白だったのだろう。

かぶり水をしたが、どうなるものでもなかった。

座る場所がなく、駐車の輪留めに座った。遠目に、係の人に話をして、ゼッケンに印をつけてもらっている人がいた。「もう 解放されたい」・・・そう思った。

次の瞬間。同じように 係の人に話をしていた。「リタイヤします」

係の人は、ゼッケンのところに チェックマークをしていた。

 

回収バスには、何人か 乗っていた。僕は、ずっと下を向いて うなだれていた。

84km リタイヤ。

 

以前 74kmでリタイヤした時よりは、距離は伸ばせたが、残り2時間30分くらいあるのにリタイヤしてしまうのは、後から思えば、「かしこすぎた」。ウルトラの世界、特にウルトラ後半の世界は、脳と 自身の意思との だましあい だ。あっさり リタイヤを選んだ。

「かしこすぎた」けど、ウルトラ完走を考えると、その決断は どうだったのだろう。

今でも 正解のようでも 間違っていたようでもある

 

そして 

76kmで おこった 頭に血が回らない症状が何だったのか?

 

どうしたら、その場合にクリアできるのか?

 

日常で その症状で 悩まされない為に、何をすべきだったのか?

 

これが 反省のすべて