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【黎明ブログ】 海外マーケッターから学ぶブログ

Jeff Walker や Frank Kern のような超有名マーケッターから
まだ日本では知られていないが実力のあるマーケッターまで、
幅広く調査し、記事にしていこうと思います。


ネットビジネスの第一人者、フランク・カーン

 "The State of the Internet Address" という動画を

年初に公開するようになって今年で3年になります。



オリジナル動画を見る ⇒ クリック



タイトルはアメリカ合衆国大統領が毎年1月に行う

”The State of the Union Address" のパロディですが、

自分がインターネット業界の首長(ドン)であると暗に

宣言しているのかも知れません。

大統領執務室のデスクを模した舞台設定ですが、

背後にブルースリー等の額が飾られています。

彼特有の茶目っ気がこんなところにも現れています。


昨年、米国ネットビジネス業界では様々なソフトウェアや

ツールといったテクノロジーが大きくもてはやされました。

それに対して、今年は商品に内在する価値を重視する潮流が

顕著に現れています。

この潮流発生の大きな原動力になったのが

"The State of the Internet Address 2012”だと思います。


リリースから半年以上が過ぎ、いまさらという感もありますが、

とてもインパクトが大きかったので、この動画を振り返り、

要約を記載したいと思います。



 "The State of the Internet Address 2012"

=== (要約) ====


ビジネスの成功に不可欠な柱は以下の3つです。

1) 優秀なテクノロジー

2) 優秀なマーケティング

3) マジック・ブレット(Magic Bullet)

重要度は3 → 2 → 1 の順になります。

マジック・ブレットとはフランク・カーンの造語で

「飛び抜けてよい商品」を意味します。


大多数の人は努力の配分を間違えており、重要度が

低い柱により多くの労力を割いています。


つまりテクノロジーに90%程度の時間とエネルギーを割き、

次にマーケティング、そして最も重要なマジック・ブレットの

開発には僅かな労力しか割いていません。

 
■ テクノロジーについて


2011年は多くのソフトやツールが発売されて、

「このテクノロジーさえあれば楽して優秀なマーケッター

になれる」といった幻想を助長した年でした。

極端な例では、「このボタン一つをクリックすれば、銀行口座に

毎日継続してお金が振り込まれます」という類のソフトも発売

されました。


ビジネスの使命は顧客の要求に応え、顧客の生活を

向上させる商品や価値を提供することです。

テクノロジーに偏重していると、次々に現れる新技術、

新情報に振り回され、「顧客のため」という大切な使命を

見失しなってしまいます。



ビジネスでテクノロジーを使う唯一の目的は

「優れた商品に対する正しいメッセージを正しいマーケットに

正しいタイミングで提供するため」であり、これ以外の目的に

テクノロジーを使うのは時間の無駄です。


■ マーケティングについて


私たちはインターネット・マーケッターと自認していますが、

インターネット・マーケティングではお金が生み出されず、

ビジネスとは言えません。

商品が売れて初めてお金が動くことになります。

ゆえに私たちのビジネスはインターネット・セリングと言った方が

的を得ています。

セリング(売り上げ)を生み出す原動力はマーケティングでは
  
なく、商品力です。



インターネット・マーケティングとは「インターネットを利用して、
  
優れた商品に対する正しいメッセージを
正しい人々に正しい
  
タイミングで提供すること」
です。

これ以外のことに時間を費やしてはいけません。


■ マジック・ブレットについて



マジック・ブレットを再定義すると「非常に優れた商品で
  
顧客の目にはまるでマジックのように映る商品」
となります。

一度経験した顧客には「これなしにはやっていけない」と感じ

させる魅力を内在する商品です。


マジック・ブレットの開発後に初めてマーケティングをする価値が

生まれ、技術を使う意味ができます。

ですので、マジック・ブレットの開発に全力を注ぐべきであり、

その後、マーケティング戦略、そしてマーケティングを支える

テクノロジーを考えるべきです。

現状では多くの人が優先順位を入れ違えています。


■ ネットビジネスで成功できない理由



一つ目の理由は、説明してきた通りで優先順位を間違えて

いるから
です。

つまり、テクノロジーに時間を掛け過ぎて、マーケティングを

十分にやりません。

更にはマーケッティングに時間を掛け過ぎて、売り上げに

つながる根本要因の優良商品開発を十分にしていません。


二つ目の理由は「圧倒」されているからです。

圧倒されて、一度にたくさんのことをやろうとしたり、逆に何も

できないという状態に陥っています。


圧倒される原因は具体的な目標と単純かつ効果的プランが

欠如
しているからです。

これらの欠如により、フォーカスを欠き、あちこちつまみ食いし、

そして何も達成できなくなります。

反面、単純で効果的なプランと具体的な目標を持っていると

フォーカスが効き、軸が崩れません。

さらにマジック・ブレットを持っていると、ほとんど直感的に

やるべき事が分かり、軸がぶれません。

小手先のテクノロジーや奇を衒ったマーケティングは一切不要で、

商品が自動的に売れてしまいます。


マジック・ブレットの例としては「i-phone」や「インターネット」

を挙げることができます。

2012年の課題はマジック・ブレットを開発することです。


■ インターネット・ビジネスのマジック・ブレット



「より多くの情報を提供すれば、より多くの価値を提供できる」

という考えは大きな間違いです。

顧客を混乱させ、結果達成からますます遠ざけてしまいます。


インターネット・ビジネスで我々が提供すべきものは

驚くべき結果をもたらす情報です。

我々のビジネスは結果ビジネスです。



信じられない結果、人生を大きく変える結果を効果的、

効率的に生み出す情報がインターネット・ビジネスの

マジック・ブレットです。


■ 有料広告の有効活用



アフィリエイトをはじめジョイント・ベンチャーが花盛りです。

しかし、アフィリエイトを通して20万円の商品を販売した場合、

アフィリ報酬は通常、10万円支払います。

これは10万円で顧客を一人「購入」したとも考えることができます。


有料広告、例えばPPCで1クリックに100円支払ったとして、

10万円なら1000クリック獲得できます。

1000クリックで2人以上の購入者がでればアフィリエイト利用より

高い収益を得ることができます。

マジック・ブレットを持っていれば0.2%以上のコンバージョン率を

得るのは十分に可能です。


商品が本当に優れていると信じるならば、有料広告を上手に

活用すべきです。



==== (要約終わり) ====


スピーチ内容には多少、強引なロジックがあったりですが、

インターネット・マーケティングの最高(?)権威者が話せば

ほぼ無条件で「なるほど~」と思ってしまいます。

権威の力は強大です。


優秀な商品開発はビジネスの原点ですが、

このような形で大々的に取り上げられるというのは、

今のビジネスとりわけインターネット・ビジネスにおいて、

商品の価値に対する認識が非常に低下している表れだと

思います。



P.S.

一昨日、フィリピンに戻りました。

日本滞在を満喫しましたが、ブログ更新を怠ってしましました。

もう少しはマメに更新するようにしますσ(^_^;)




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