久しぶりに劇場で映画を観ました。
レオナルド・ディカプリオとロバート・デニーロが共演している
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』という映画で、
100年程前に実際にオクラホマ州で起こった先住民連続殺人事件の話でした。

1920年代、オクラホマ州のオーセージ族が住む地はオイルマネーで沸いていました。
石油鉱業権を持つオーセージ族は裕福な暮らしを営み、
オイルマネーで一獲千金を狙う白人達が続々と町にやってきました。
町の有力者となっていた叔父(デニーロ)を頼ってやってきた
アーネスト(レオ)もその一人で、彼は運転手として働く中、
モーリーというオーセージ族の娘と知り合います。
彼女が持つ石油鉱業権を狙い、叔父の指示通り結婚したアーネスト。
子にも恵まれ幸せな家庭を築いていく一方で、
叔父の指示に従い、モーリーの親族の死に関わっていきます。
そして、いよいよモーリーの資産を相続すれば…、というところまでくるのですが…。

この事件の捜査を行ったのがFBIの前身である捜査局で、
この時の長官がJ・エドガー・フーヴァーだったとか。
ディカプリオ、『J・エドガー』で、フーヴァー役だったな…と浮かびました。
また、「オーセージ族は金銭管理ができない」と政府にみなされていて、
白人が後見人となって資産管理を行う制度が作られ、
オーセージ族の人達は自由に自分の資産を使うことができなかったのには驚きました。
そして、その制度が悪用されまくり、
後見人はオーセージ族の資産を懐に入れ放題だったとか。
思っていた以上に酷い目にあっていたんだなぁと思いました。
206分という上映時間だったので、「途中だれるかも…」と思っていたのですが、
そんな時が全くなかったばかりか、長さを感じることがない映画でした。
シネマの設備がよかったようで、虫の羽音や雨音に臨場感があって、

「やっぱり劇場で観るのはいいな」

と改めて思った次第です。


  ※ ‟NYキャラメルサンド”。美味。