先日、電車のロングシートに座ってスマホを見ていたら、

足先にコツンと何かが当たりました。

見ると、お茶の入ったペットボトルです。

 

「えーっ、どっから来たん?」

 

と憂鬱になりました。

少し離れたところに高校生ぐらいの男子6人が座っていて、

楽しそうにワイワイやっているので、

ひょっとしたら彼らの中の誰かの持ち物なのかも…と、

私は思いましたが、他の人から見たら私のものに見えることでしょう。

しかし、これは、ひと口ふた口飲まれていそうなこれは、

決して私の物ではないのです。

したがって、私はこれに絶対触れたくないのです。

どうか、どうかよそへ転がっていってください…と祈っていたのですが、

ゆらゆらしつつも、なかなか大きく転がっていきません。

一駅はやりすごせたのですが、次の駅で乗って来た女性が、

とうとう私に声を掛けてきました。

 

「ひょっとして、落としてはりませんか?」。

 

ほら、きたよ。やっぱ私のもんやと思わはったやん。

でもね、おねえさん、わたしのちゃうんですよ…ということで答えました。

 

「私のじゃないです。あ(と、初めて気づいたかのように)、こうしときますね」。

 

私は、「わたしのちゃう」と答えつつも、ボトルを自分の足元に立たせました。

触ったからにはもう、降車の際持って下りて処分しようと決意しました。

そんな私に笑顔を向けながら、おねえさんは言いました。

 

「まさか持ち主じゃないとは…」。

 

本当にまさかなんですよ、おねえさん。

どっかの誰かが飲んだ後床に置いたがために、一口も飲んでいない私が、

 

「あの人、飲みもん床に置いたはる。信じられへん」

 

と軽蔑され(きっと軽蔑されますよね?)、

一口も潤わせてもらっていないのに処理させられる。

ここに座っていただけで、まさかこんな被害を被るなんて…なんですよ、おねえさん。

車内に放置されたボトル、ほんと迷惑。

 

 

  ※ 串本の名菓‟儀平”の薄皮饅頭、めっちゃ美味しかった。

 

 

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