毎年3月中旬頃になると、近所のスーパーにはタケノコ売場ができます。
ご贈答向きの立派なタケノコはもちろん、
形・大きさからみてご家庭消費向きと思われる、
お手頃価格のタケノコも並んでいるので、
毎年この時期になると何度か買い求めています。
先日、そのお手頃価格のタケノコを買いに行き、会計処理を待っていたところ、
おばさんが近寄ってきて、お手頃価格タケノコを選び始めました。
そのおばさんに気がついたベテラン店員さんが、

「このサイズは他の店にはなかなか出えへんし、今買うんがお得ですわ」

と声を掛けました。

「そうか、今買うのんが正解やったか。買ってよかったわ」

とひっそり喜んでいた私の傍らで、おばさんは言いました。

「ほんまぁ?皮ばっかりとちゃうやろな?」。

さすが人生の先輩。「過去になんかありました?」な返しです。
店員さんはすぐさま「そんなことあらへん」と否定し、

「6割くらいあったらええんちゃうか?」。

ふーん、そう思っといたらええもんなんやな。
毎年、タケノコの皮を剥く度に、

「こんな小っちゃなった!」

と思っているのですが(それも慣れてきてますけど)、
「小っちゃくなったからって騙されたと思うな」ということですね。


  ※  ”仙太郎”の桜餅。葉っぱ2枚挟み。