さて、今まで、目線を動かすトレーニングを紹介してまいりましたが、今度はピント合わせつまり、調節のトレーニングを紹介します。
昨今、スマートフォンの普及やPCでの作業の一般化など近くを見続ける事が多い我々現代人ですが、それに伴い目のピント合わせのに負担がかかりまくっています。
遠くが見えないから近視が進んだと思い、遠くが見えるメガネを作ろうとする。
そこで本当の問題を把握できればいいのですが、それを見落として近視を強めたメガネを作ったらどうなるでしょう?
まぁ難しい事を言わなくてもダメっぽい事くらいは分かると思います。
さて、本当の理由とはなんでしょうか?
それは調節が緊張した状態が弛緩しない事があるという事です。
ピント合わせのし過ぎでピントがキチンと抜けず結果遠くが見えにくいという事です。
その辺は以前の記事を見ていただければと思いますが、私が測定をさせて頂くと実は近視が進んだのではなく、調節の緊張が遠くが見えない原因だったという事が結構あります。
だから、測定を通して調節を上手く弛緩できると、あら不思議!
今まで見えないと思っていたメガネをがとてもよく見えるようになって新しい眼鏡いらないじゃん!なんて事があったりします。
この方にとって必要な事は何でしょう?
それは日々の生活に中で調節を緊張させない事ですから、場合によっては近くの作業に適した眼鏡を作って、遠く用は今までの眼鏡を使って頂くという事を提案します。
さて、前置きが長くなりましたがそんな調節の緊張を緩めるトレーニングを紹介します。
これは、それだけではなくて、ピントを合わせるスピードが遅いとか、ピントを維持する事が苦手な場合にも効くかもしれません。
遠くを見るための眼鏡を掛けてください。
そして、片手で片目覆い、開いている目で自分の指先を見てください。
指紋が見えますか?
見えたらそのまま目に近づけていきます。
そして指紋がボヤけるギリギリのポイントを見つけます。
そしたらそのままの姿勢で遠くの何でもいいので物を見ます。
自分がハッキリ見ることのできる距離にある文字や図形がいいでしょう。
それがハッキリと見えたらまた指先の指紋をハッキリと見ます。
これを10往復。
終わったら反対側も10往復。
それも終わったら両目で10往復。
こんな感じです。
目のピント合わせの筋肉(毛様体筋)のストレッチですね。
長時間PCと睨めっこしてるような人は1時間に一回…多分難しいと思うから2時間に一回は両目だけでもいいのでやってみてください。
1時間に一回遠くを見るというの大事だと思います。
ただ筋肉は動かしてあげないといけないのでそういう意味でストレッチをお勧めします。
そんなわけで近くを見続ける作業が増えたとかそういう環境の変化で遠くが見えにくくなって来たと感じたら、まず調節の緊張が原因かもしれないと考えて上記のトレーニング?ストレッチ?試してみてください。