自社の「ウリ」の推しばかり・・・
注文住宅を検討し始めた当初は、住宅建築の知識が皆無に近かったため、お会いした工務店の方と話すと「自社のウリ(得意分野)」のお話を一方的に聞く、というパターンが多かった気がします。
・ウチは耐震性には自信があります!
・省エネ、創エネなら任せてください!
・やっぱりデザインはシンプルモダンがいいですよ!
・・・
もちろん、貴重な知識だったり、タメになるお話もいっぱい聞くことができましたが、総じて「私たち家族のこと」を『自分ごと』として考えてくれるところは少なかったと感じています。
それは、工務店の営業マンの方が一方的に悪いということではなく、こちらもキチンと要望や今の生活の課題を伝えることが出来ていなかった、ということが大きかったと思います。
家族会議で活用した「診断結果」を『提案資料』にする
ここで再び登場するのが、以前の記事で紹介した「理想の住宅診断」です。
家族で診断を受けると、詳細の診断結果が送られてきます。
私たちはその結果を元に家族会議を深めることで優先順位を固めていったわけですが、詳細の診断結果の説明書きに「いろいろな住宅メーカーへ提示して、『実現したいと思われる家づくりに真剣に協力してくれる会社選び』をしましょう」との記載があったので、工務店との打ち合わせでも、その診断結果を活用することにしました。
いわば、私たち家族の要望・課題が整理された資料を、工務店への「提案資料」として活用したのです。
診断結果を見た工務店の中には、「確認しますね」と言ったきり、全く診断内容に沿った提案をしてくれないところも結構ありました。
そのような会社は自然と候補から消えていきました。
なぜなら、自分の会社の「得意技」ばかり推して、こっちの要望や課題を全て受け止めてくれる「意思」が無いと感じたからです。
当然、予算の問題もありますので、全てを実現することなど出来ないことはわかっています。
重要なのは、スタンスというか、「本当に私たち家族の要望・課題をクリアしていこうと努力してくれる会社かどうか」だと思うのです。
納得して選べた工務店だからこそ
そんなこんなで、信頼できるハウスメーカーを選定することができたと思います。
そこの営業担当者は、診断結果を踏まえて、自然住宅のメリットばかりでなく、デメリットについても詳細に教えてくださいました。
その点でも、とても信頼できるパートナーを得たように思い安心することが出来ました。
私は、漆喰を使用することで調湿効果のほかに、室内の明るさや断熱性についても重視していましたが、当初のイメージと大きく異なったのが調湿性と断熱性の部分でした。
室内の明るさについては、漆喰は光を反射するため良いとアドバイスいただけました。
しかし、調湿性については吸湿はできるものの、放湿ができるわけではないため室内を適度な湿度に保つ効果はないとのことです。
ただし、最近では調湿効果のある漆喰も登場しているため、漆喰の種類によっては調湿可能とお聞きし安堵しました。
また、期待していなかった断熱効果については、予想に反して効果が期待できるとのこと。
全体的なメリットの大きさから、漆喰壁への憧れはさらに強くなりましたね。
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