昨日完成したペスト ジェノベーゼを使って料理を紹介しようと思います。しかし、色々な用途があるので悩みました・・

①ドレッシングを作る。
②ブルスケッタを作る。
③魚介類でカルパッチョを作る。
④パスタを作る。


①はバジルペーストを大量に使うので結構オススメのレシピなのですが、いかんせんドレッシングです。お店では買えない、かなり美味しいものが出来るんですけれども・・②は逆にアクセントとして使うので、大量に消費しないことです。ということで残りの③、④でかなり悩みました。③は伝統的な牛肉で作るカルパッチョを紹介していないことが要因です。④はイタリア流にぬるい温度のものを作るのか、もしくは前菜のように冷えたパスタを少しの量で作るかということです。


色々と悩んだ結果、パスタで使用するジェノベーゼペーストの調理法を紹介しようと思いました。


今の季節、女性が多く訪れるイタリア料理店ではカペッリーニ(Capellini)を使って(上の写真の1番下にある極細のパスタです)冷製パスタがアンティパストではなくプリモピアットとして多く提供されていると思います。ということもあり、今回はカペッリーニを使ってバジルの冷製パスタを紹介しようと思います。


と言いながらも様々な葛藤がありました。今回冷製パスタを紹介に踏み切ったのは季節に合っていることと、もう1つの要因は、実は私、今まで冷製パスタって食べたことが無かったんです・・


食べたことが無かったのには訳があります。それはイタリアでは食べないものであることが要因です。イタリアでは冷たいものを頼んでも、茹でたてのパスタに冷たいソースを絡め、ぬるい温度になったパスタが提供されます。この考え方は、イタリアに行かれたことがある方はご存知かと思います。たとえばオレンジジュースに氷を入れて飲むことはしません。冷えていると言えばそれまで冷蔵庫に入っていた冷えたオレンジを絞るくらいです。ですので、氷を入れて素材そのものの味を薄めるような飲み方はしないのです。イタリア人は素材の味をとても大切にします。ですので温かく食べることが当たり前のパスタを冷たいパスタに仕上げては出てこないのです。そのために日本でも伝統的なイタリア料理を出すお店では、冷製パスタは置いていないと思います。


とイタリアでは全く食べられないような書き方をしてしまいましたが、今回色々と調べてみるとイタリアの都会にあるお店では日本から逆輸入の形で入り込み提供されているようです。Nuova Cucina(ヌォーヴァクッチーナ:新イタリア料理)というカテゴリーに入ってくようです。プリモピアットとして食べられているかは不明なままですが・・


今回せっかく初めて冷製パスタを食べるなら自分で作ったものを食べようと思い、合わせてブログで紹介したいと思います。現在、色々なイタリア料理店で食べられていると思いますが、このようなイタリア現地のことも踏まえながら紹介出来ればと思いました。本来ならこの料理は前菜として紹介するべきなのか悩みましたが、家庭で作る場合、アンティパストという位置づけで作るとプリモピアットに悩んでしまうと思います。パスタの前菜の後に温かいパスタを食べることはしないと思いますので・・


ですので冷製パスタは気軽に食べれる家でのご飯だと思っていただきたいと思います。アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノはイタリアのリストランテに行っても出てきません。それは家庭で食べるものだからです。茹で時間も2分と短いカペッリーニ。気軽にお昼ご飯に作ってみてはいかがでしょうか。


明日は、レシピから紹介したいと思います。