公園のベンチ
その日限りの恋
今でもしっかりと僕の心にある・・・。
僕が高校1年の春
今でも年に3回は引く風邪を引いた時
体中が熱っぽく早退しようと保健室へ
インフルエンザじゃないが、季節の変わり目
早退する人は多かった
保健室には数人
体調がわるいせいか、そこにいるひとはどうでもよかった
気づいたら僕はバス停にいた
そこに保健室にいた数人がいたが
何も気にはしていなかった
家から近いバス停
長いこと揺られ僕はそこでおりた
もう一人・・・。
それから数時間後・・・。
そのもう一人の人と
公園のベンチにいた・・・。
僕よりひとつ上の先輩だった
テニスラケットを持った手が
なんとも可愛らしかった
上品で笑顔の可愛い女性
それでも僕は具合が悪い
とても・・・・・・・。
「今日は真っ直ぐ家に?」彼女が言う
お互い熱があったし、鼻水も止まらない状態なのに・・・。
「明日試合があるから・・・。」
試合もないのに僕は見栄をはった・・・。
「私ね、あなたをしってるの。私の彼ね、あなたの先輩」
彼女が言う・・・。
「誰?」 僕は気になった。
「喫茶店に行かない?」
彼女が言う・・・。
僕には彼女がいた・・・。
でも・・・その日はその彼女と歩いた
ずっと
ずっと・・・。
「夕日が綺麗」 彼女が涙目で僕を見た
喫茶店でいろんな話をした・・・。
学校の先生の話、恋愛の話、彼女の彼の話、僕の彼女の話・・・・・・
短い時間で仲良くなりすぎたような
なんの違和感もなく
僕は彼女の笑顔に引かれていった・・・・。
「家まで送っていくよ」 僕
「いいよ、近いし」 彼女
「今日限りの恋なのかな?」僕は自然と言ってしまう・・・。
「・・・・・・」彼女
彼女の家の前についてしまった・・・。
まだ・・・話をしたかった
まだ・・・知りたかった・・・。
雨が降ってきた・・・・。
「風邪引くよ・・・」 僕
「お互い様・・・」 彼女
「風邪ひいてるし・・・」 彼女
「お互い様・・・」 僕
「寒くない?」 僕
「寒いよ・・・」 彼女
ずぶ濡れになりながら僕と彼女は抱き合っていた・・・。
つづく・・・。

