「一流の施術家」を目指して -33ページ目


『ミラーニューロン』とは、神経細胞の一つで、「モノマネ細胞」ともよばれています。



ごく最近の1996年にイタリアの大学で、サルの実験のもと発見された神経細胞であり、行動者と観察者の両方で、脳の神経細胞が同様に活動するというものです。



その実験では、人(行動者)が例えば何か物をとろうとするときに脳のある神経細胞が活動したとして、それを見ていただけのサル(観察者)も同様に同じ脳の反応を示したというものです。



つまり、他者の行動を無意識に真似しようと反応する細胞があるということなのですが、これはとても興味深く面白いもので、整体の分野でも深い関係があると考えられます。





先ほどのサルの実験のように、「人の行動を真似しようとする」とするこのミラーニューロンは、最近の研究で、行動だけでなく「強い意志やイメージ」に、より強く反応すると考えられています(もちろんまだ未知の部分が多いのですが)。




例えば、整体のおいて施術者が患者さんの身体に対して、強烈に良くなった姿、改善した姿などのイメージを持って施術すると、その意志に患者さんのミラーニューロンが反応して、無意識に施術者の意志に沿おうと脳や身体が反応するということになります。

つまり、施術者の意志の通りになろう(真似しよう)と反応しやすいということですね。




よく絶対的な自信を持っていて、患者さんに強いプラス(ポジティブ)のイメージを与えられることができる施術者の施術は、なぜか効果が出やすいと言われますが、このミラーニューロンによる効果もあるのかもしれません。





逆に、もし強いマイナスのイメージで患者さんと接してしまった場合、そのイメージを患者さんが真似し、実際に身体に悪影響を及ぼしかねないということになります。




もちろん、身体の歪みを改善させたり治したりするのは、こういった効果だけで行うものではありませんが、そういった神経細胞が実際に存在する以上、施術者は、たとえ経験が浅いものであろうとも、「自信を持って施術をする。そして、患者さんが、悩みが改善したプラスの未来を強く想像できるようなコミュニケーション、施術をする」というのは、患者さんを改善させるための最低限の礼儀といえるのだと思います。





また、少し話は変わりますが、社会生活において、「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、似たもの同士が集まりやすいとよくいわれます。

もちろんそういった似た感覚のものが引き合いやすいということもあると思いますが、強い信念や行動力がある人が周りの人を変えている(周りの人が無意識にその人の言動を真似している)ということもあるのだと思います。

結果、似たもの同士が集まっているように見えるということですね。



このミラーニューロンのように、今まで説明ができなかった、目に見えない人間の力というものが、これから少しずつ明かされていくのかもしれませんね(^^)/