とてもありがたことなのですが、最近患者さんから別の患者さんをご紹介いただく機会が多いです。
その中で、患者さんから言われて自分自身とても嬉しかったことが
『先生は手から、私をどうにかしてよくしたいという思いが凄く伝わってくる』
という言葉です。
『だから、私は先生にすべて任せて通院しているし、他の友達や知り合いも自信を持って紹介できるんです』と言ってもらいました。
これほど施術家冥利につきる言葉はないと思っています。
私達施術家は経験値を積んでいく過程で人の仕組みを知れば知るほど、当初の熱い思い、『患者さんのために』という信念が薄れていきやすいと思っています。
確かに整体という仕事をしていく中で、人間のしくみの神秘さ、奥深さ、興味深さは他のどんなものよりも人を惹きつけるということはとても理解できるのですが、それら仕組みを知ることは、あくまで『手段』であり、目的は『患者さんのために』ということに変わりはありません。
それら人間の仕組み・原理を解明し技術力を上げることは、あくまで『患者さんのために』必要なことであって、治せる自分、知っている自分になることが目的ではないと思っています。
それはただ「自分が満たされればいい」という自己満足でしかないと思います。
また、同じようなことですが、患者さんがこちらがやりたいことを解ってくれないという考えもこちら本位の考えでしかないと思います。
そういった場合もやはりこちらの『患者さんのために』という思いが薄れてしまっている状況かもしれません。
人は理屈や効率で動いたり決断すると思われがちですが、多くは感情や感覚で動いたり、決断しています。つまり心が動くかどうかということです。
もし手から、言葉から、患者さんのためにという思いが伝われば必ず患者さんはその先生を選んでくれるはずです。
そういった思いや熱意はいわゆる「念」と呼ばれるものと一緒であり、その念が患者さんに伝わり、施術者の意に沿おうと強烈な自己治癒が働くのです。
つまり機械的なテクニックで治っているわけではなく、施術者の強烈な思いによって患者さんは揺り動かされ自分自身で治ろうという力が発動しているということなんですね。
これが治る・良くなるということの、テクニック以前の基本原理なのですが、そこを誤ってしまうと、ただの自己満足の世界に陶酔する施術家人生になってしまうと思います。
一施術家として、これからも一番大事なことは決してブレずにやっていこうと思います(^^)