人それぞれの問題、心の引っ掛かりというのは個別の意味があって、同じ外見をしているから解決法も同じでいいとは限らない。

「人間の一人ひとりに神の計画があるのです。偶然の事故、偶然のチャンス、偶然の一致というものはありません。すべてが大自然の摂理によって動いており、そこには奇跡も摂理への干渉も有り得ません。摂理そのものが完璧にできあがっているのです。なぜなら完全な叡智によって生み出されているからです。」

 たとえば連休が終わって明日から仕事というときの気分の問題。気が重く鬱々と迎えるのでもなく、さあ頑張るぞと活を入れて乗り越えるのでもなく、平静心で迎える。意志や意識の力が強すぎても弱すぎてもパターンに流れてしまって、その時その場でどのように自我を対応させ開発していくべきなのかわからなくなってしまう。いや、どちらにしても自分ではわからないのだが、摂理に沿った自我の開発の妨げになってしまう。

「一つ一つの問題を自分への挑戦として平然と受け止めると同時に、内部の霊性を強化し、開発し、発展させて霊性を高めるための触媒として、それを克服していかねばなりません。(中略)さまざまな浮き沈みの体験が皆さんの霊、真実の自我に潜在する資質を顕現させることになるのです。困難と逆境とに遭遇してはじめて発揮されるものなのです。」

 日常の小さな困難、逆境でも同じことだと思う。素直に平然と迎えて、そこから自我がどのように顕現し開発されていくか見守っていきたいと思う。(「シルバーバーチの霊訓10」2章)