様々なしがらみは一旦脇へどけて、某という自分の名前と体の境界と限界を忘れて、時空を超えて、いったい自分はどのようなことがしたいか、もっとも憧れ、もっとも輝きを感じるものは何なのか。

 人の本性というものは、その地上人生の空間や時間をはるかに超えるものです。その深遠で広大な本性を無理やり地上の何かに封じ込められるものではありません。

 自分の本性を知り、追求し、極めて行く上で霊的知識が助けとなり、霊力が導きとなってくれます。

「地球という天体上に住む人間の一人ひとりに生きる目的があります。なのに大半の人間がその生活の基盤となっている霊的実在に気づいていないのは悲しいことです。まるで穴居人のように、ガランとした暗がりの中で暮らしております。視覚がズレているのです。焦点が狂っているのです。ビジョンが間違っているのです。人生がもたらしてくれる莫大な豊かさを全く知らずにいます。霊的真理に気がつけばいま何をしなければならないかを自覚して、そこに人間革命が生じます。」

「(霊力は)宇宙機構の中における地上の人生の目的を認識することによって、各自がその本性を身体的に精神的に霊的に発揮できる道を見出し、かくして、たとえわずかな間とはいえ、この地上での旅によって、これ以後にかならず訪れる次のより大きい生命の世界に備えて、大自然の摂理の意図するままに生きられるように導いていきます。」

(「シルバーバーチの霊訓10」1,2章)