「治療能力(霊界からいただく癒やしの霊力)はどうやって発達させるか。その答えは(交霊会などの)サークル活動に参加することではありません。それもプラスになります。心に宿す動機も発達を促します。日常生活の生き方によっても発達します。可能な限り純粋性と完全性を目標とした心がけによっても発達します。できるだけ良くしてあげたいという願望を大きくしていくことによっても発達します。

 自我を発達させる唯一の方法は自我を忘れることです。他人のことを思えば思うほど、それだけ自分が立派になります。」(「シルバーバーチの霊訓9」11章)

 心霊治療の章が長くて、つい引用箇所も多くなりがちですが、霊力についての真理はなにも治療能力にのみあてはまるのではありません。

 神からいただく力を最大限、地上にあって発揮するための方法がここにあります。それは霊的な環境を整えたり、心身と日常生活を清浄に保ったり、心構えをしっかりともったり、強い願いを持ち続けることも大事ですが、それよりも何よりも、自分を忘れること。ひとのためのみを思い尽くすこと。これが根本的に大事なのです。そうすることでその人自身が霊界から地上へ通じる霊力の大動脈になるのです。