何がいま私を苦しめるのか。雨か、職場の雰囲気か、たまっている仕事か、そこでミスったことか。しかしそういった狭い世界の一時的な事象を覆うようにして永遠の真理、摂理はいつも晴れ晴れと健在で、そのことを見据えて成長することに専念すれば、必ず喜びと幸福が得られることはわかっているのです。
物質的、肉体的な困難、苦痛に惑わされることなく、永遠の霊的喜びに意識を向けるのです。
「もしも皆さんの行く手に暗い影がよぎるようなことがあったら、もしも困難がふりかかったら、もしも疑念が心をゆさぶり、不安が宿るようなことがあったら、そうしたものはすべて実在ではないことを自分に言い聞かせるのです。翼を与えて追い出してやりなさい。
この大宇宙を胎動させ、有機物と無機物の区別なく全生命を創造した巨大な力、星も惑星も太陽も月もこしらえた力、物質の世界へ生命をもたらし、あなた方人間の意識に霊性を植え付けてくださった力、完璧な摂理として全生命活動を支配している力、その大いなる霊的な力の存在を忘れてはなりません。
その力は、あなた方が見捨てない限り、あなた方を見捨てることはありません。その力をわが力とし、苦しいときの避難所とし、心の港とすることです。神の愛が常に辺りを包み、あなた方はその無限の抱擁の中にあることを知ってください。」
(「シルバーバーチの霊訓9」1章)