一人ひとりを霊的進化に導く力も気づきも霊界からいただくものです。真の変革をもたらす影響力はその人の内なる神つまり真我、あるいは背後からの声によります。ということは地上人として真理について書くことにどのような意味や役割があるのでしょうか。

 きっとそれは真理について見聞きする人の心を柔らかくすることにあるでしょう。

「今こうして語っている私は、40年ほど前にはじめて語った、あの霊と同じ年輩の霊です。説くメッセージも同じです。古くからある同じ真理です。ただ、語り聞かせる相手は同じ古い世界ではなくなりました。世の中は変わっており、霊的叡智に耳を傾ける人が増え、霊力の受容力が増しております。

 霊的真理も大きく前進しました。私たちの影響力があどれほど行き渡っているか、できることならそれを皆さんにお見せしたいところです。努力がこれほど報われたことを私はとても誇りに思っております。かつては悲しみに打ちひしがれていた心が今ではよろこびを味わいはじめています。光明が暗闇を突き通したのです。かつては無知が支配していたところに知識がもたらされました。」

「無知の支配」とは言葉の綾かもしれませんが、実際、霊と聞いただけで冷笑とともに心を閉ざす人は霊的無知によってがんじがらめにされているのかもしれません。

 地上の私たちにできることは、その硬くなった心をなんとか耕し柔らかくして、霊力が浸透しやすくすることにあると思います。それさえできればあとは霊の方々にお委ねすればいいのです。

(「シルバーバーチの霊訓9」1章)