真理を知っているということは、完全な愛と叡智のお方である神が、私たちという存在を生んで永遠の命を与えて下さり、しかも生きていくうえで必要なものをすでに十分与えてくださっていて、ただ私たちが神の定められた摂理に従うだけでいつまでも最高に幸福に暮らせるということを知っているということです。

 そんな真理の行き渡った世界が高級霊の世界です。

「それにひきかえ、この地上に見る世界は幸せであるべきところに不幸があり、光があるべきところに暗闇があり、満たさるべき人々が飢えに苦しんでおります。なぜでしょう。神は必要なものはすべて用意してあるのです。問題はその公平な分配を妨げる者がいるということです。取り除かねばならない障害が存在するということです。」

「これ(シルバーバーチの説く摂理の知識)によって禍を転じて福となし、無知による過ちを一つでも防ぐことができれば、こうして地上に降りてきた努力の一端が報われたことになりましょう。」

「ここにお出での方にはぜひ、霊的真理を知るとこんなに幸せになれるのだということを身をもって示していただきたいのです。」

 真理を知る人は自分が幸福かどうかなどと悩みません。そんなことは決まりきっているからです。真理を知る人は、幸せですかと尋ねられて、何を仰る、そんなこと当たり前じゃないですか、と答えられる人なのです。

(「シルバーバーチの霊訓9」1章)