一人ひとりが自分なりの世界(人生)を創造することで、大霊の宇宙創造に貢献していければ、それでいいのだと思っています。それを他人と比較してどうこう思い悩む必要はないとも。自分の世界(人生)は誰かの世界に及びもつかないとか、二番煎じのようなものだとか、取るに足らないつまらないものだとか。そうした目に見える領域を超えて霊力は豊かに働いているのですから。

 しかし同じように悩みのなさそうなのが実は無神経に自己満足に浸っているだけということも考えられます。何もかも誤魔化して平和に生きるのと霊的真理の知識と霊力によって葛藤を克服したり中和したりして自信と平安のうちに暮らすのとでは大違いです。だれでも生きている限り何も葛藤を感じないことはないと思います。それを誤魔化さず、それでいて自信と平安のうちに生きるという生き方が、悩み苦しむ人々にとって灯台のように感じられるのです。

「この苦悩に満ちた世界、暗闇と不安におおわれた世界にあって、どうか皆さんは灯台の光となっていただきたい。あなた方の自信に満ちた生きざまを見て人々が近づき、苦悩のさなかにおける憩いの場、聖域、波静かな港を発見することができるようにしてあげていただきたい。皆さんはそういう人たちの心の嵐を鎮め、魂に静寂を取り戻してあげる霊力をお持ちになっています。」(「シルバー・バーチの霊訓3」11章)