「人間は不滅なのです。死は無いのです。あなた方が涙を流して嘆き悲しんでいる時、その人はあなた方のすぐ側に黙って立っているーーー黙って、というのは、あなた方が聞く耳をもたないために聞こえないことを言っているまでです。」
さて、そうやって死んでもずっと人は生きていますから霊の世界は人だらけです。とはいってもそこは無限の階層に分かれているので人口密度が高くなるわけではありません。実は、特に他界後しばらくして落ちついてくると、人々は地上世界を良くするために自分の学んだ叡智をなんとか地上人に伝えたいと強く願いはじめます。
「愛しい人たちはそこ(雄大な生命の世界)に生き続けているのです。そしてその背後には幾重にも高く界層が広がり、測り知れない遠い過去に同じ地上で生活した人々が無数に存在し、その体験から得た叡智を役立てたいと望んでいるのです。」
無数の叡智を私たちは心の窓を開くだけで取り入れることができるのです。
「賢明なる人間は魂の窓を開き、人生を生きがいあるものにするために勇気づけ指導してくれる莫大な霊の力を認識することになります。あなた方は神の子なのです。その愛と叡智をもって全宇宙を創造した大霊の子供なのです。その大霊とのつながりを強化するのは、あなた方の理解力一つです。」
人生をもっと生きがいあるものにしたいでしょうか。であれば心の窓を開き生命の世界への理解を深めることです。そうすることで魂は自由を得て大霊とその世界とのつながりを強めることができます。
「そうしてあなた一人の魂の静寂の中に引きこもることです。一切の世間的喧騒を忘れ去ることです。そして身の回りに澎湃として存在する霊的生命のかすかな、そして霊妙なバイブレーションを感得なさることです。そうすれば人間が物的身体を超越できることを悟られるでしょう。知識に目覚めることです。理解力を開くことです。いつまでも囚人であってはなりません。無知の牢獄から脱け出て、霊的自由の光の中で生きることです。」
(「シルバー・バーチの霊訓3」5章)