居場所が一つしかないよりも二つある方が生きやすいのではないでしょうか。一方で居づらくなってももう一方を頼ることができます。そして物質界と霊界というのは究極の二重生活の拠点ということができます。しかも霊界に限って言えば居づらくなるということはありえません(素直でありさえすれば)。

 この二重生活を楽しむのに必要なことは霊としての自覚です。この自覚は霊的知識からもたらされます。

「霊的世界は多くの点で物的世界とは大きく異なっており、同時によく似た面もあります。(霊的世界に適応する上での)問題は”自覚”です。それがすべてであることを理解しなくてはいけません。自覚がすべてのカギです。私がいつも知識こそ霊にとって掛け替えのない宝であると申し上げていることはよくご存知と思いますが、その知識が自覚を生むのです。」(「シルバー・バーチの霊訓3」1章)

 ここでは他界したばかりの人が霊界に適応する際の話になっていますが、地上に今現在生きている者にも当てはまると思います。”自覚”さえあれば地上に生きながら霊としても生きることができます。そうすることで力と希望と勇気をいただくことができます。