霊的真理を知ると大霊に対して素直になれるのでバチが当たることもなくラクに暮らせるようになる・・・ということはありません。他の皆さんと同様、悲劇にも災難にも遭遇します。少し(だいぶ?)違うのはそういったことのショックの大きさ、受け止め方が違ってくることです。
霊的真理は心という私たちの内なる家の建付けを強化してくれます。それまでならすこしの地震でペシャンコになったものを、少々の揺れではびくともしない、大きな揺れでもサラッと逃せるような心になるということです。耐震性、免震性がつくのです。
「人生は日向と日陰、静寂と嵐というふうに二面性から成り立っています。一本調子にはできておりません。幸せと喜びの生活にも時には悲しい出来事が生じます。その極端な差異を味わってこそ性格が伸びるのです。」
心を揺らす地震自体がなくなるわけではありません。何故なら人生も人間も波であり、揺れ続けることで存在が明らかになり強くなり良くなっていくというのが、神の愛の摂理だからです。
「かくして悲しみからも、人生の嵐からも、苦痛からも教訓を学び取ることができます。その必要性が理解できない人は神に不平を言いますが、日陰の生活を味わってこそ日向の生活の有り難さがわかるのです。」
と、こういうことがわかるから、霊的真理を知ると知らないとではやはり大違いなのです。
(「シルバーバーチ愛の摂理」209頁)