この世のことを浮(憂)き世とか幻影といったりしますが、かと思うとそういう言い方をして苦しみから逃れようとしている現実逃避だといって戒めたりします。本当のところどう捉えればいいのでしょう。
「地上的環境の中に置かれている以上あなた方は、地上ならではのさまざまな条件が生み出す幸福の絶頂と不幸のドン底、いわゆる人生の浮き沈みというものに直面しないわけにはまいりません。しかし、そこにこそ皆さんが地上に生を受けた意味があるのです。つまりそうしたさまざまな浮き沈みの体験が皆さんの霊、真実の自我に潜在する資質を顕現させることになるのです。困難と逆境とに遭遇してはじめて発揮されるものなのです。」
  生まれたまま本能に引かれるままに生きているとつらいことが多く起きてきて、こんなはずじゃない、何かが間違っているのだと霊は正しい生き方に気づかせようとします。やがてそのうちに真実の自我を少しずつ顕現できるようになると、それが周りの環境に投影されて世界の在りようが変わってくるのです。永遠に対する視力が開けてくるのです。
  この世のことを浮き世とか仮の世、幻影のような使い古された言葉ではなく、ホログラムだと思ってみると、より分かりやすくなるのではないでしょうか。
(「シルバーバーチの霊訓10」18ページ)