老後の生活をどうするか、具体的にはまだなにも考えていませんが全然心配はしてないんです。霊訓に何度も出てくるように”自分を人のために役立てたいと思うものには即座にそのチャンスが与えられる”からです。
  ではどのような人たちのために自分を役立てられるでしょうか、それが次の箇所に示されています。
「こちらには、あなた方の理解を超えた問題がいろいろとあります。霊的宇宙のいたるところに存在する無数の霊―――病める霊、幼い霊、忘れ去られた霊、孤独な霊、いびつな霊、無知な霊、こうした不幸な霊の面倒を見なければならないのです。」ここでいう霊をそのまま人間に置き換えてみればいいのです。
  ところで、この自分を役立てるという目的があれば霊界の何処へでも旅ができるための必要条件が整い、あとはそれに見合うだけの霊格という十分条件を満たせば本当に自由自在になれます。
―――霊界の人たちも行動範囲に限界があるのでしょうか。それとも自由に宇宙を駆けめぐることができるのでしょうか。旅行もできるのでしょうか。探検もできるのでしょうか。―――
「もちろん出来ます。ただし、それが出来るだけの資格を手にすればのことです。霊格の問題です。そこに目的意識というものが無くてはなりません。」
  目的意識を失わないようにするにはどうすればいいか。肉体に健康を目指す合目的性が宿るように精神・霊には利他を目指す合目的性がありますが、地上人の意識はそこから離れがちです。最初は人のためと思ってやっていたことが、知らない内に自分のためになってしまったり・・・
  利他の目的意識を失わないために一番重要なのは、常に真理を意識すること、何時でも何処でもそれを心がけること、それしかないのではないかと思います。
(「シルバーバーチの霊訓8」109、110ページ)