霊格を高めるとは、具体的に何をすればいいのでしょうか?霊訓にはただシンプルに「人に尽くすこと」と書かれています。
 人に尽くす、といっても様々なやり方があると思います。私がおこがましくもこうやってブログを通していろいろとお伝えしているのも、これで人様のためという思いがあるからなのです(自分自身が学び、鍛錬するためでもありますが)。
 霊訓にも霊的真理を伝えることは非常に大切な仕事であり、霊的真理を悟った者の義務でもあると書かれています。実際、霊的真理すなわち人間の本質が永遠不滅の霊であること、神の愛が時と場所を選ばず注がれ続けていることを信じられれば、それはまさに人間の革命だと信じます。
 もちろん真理を伝える以外にも数え切れないほどの奉仕のやり方があります。人に優しく接するのもそう。ただ霊訓で強調されているのは、家族や自分の好きな人に尽くすのは誰でもしていることであり、嫌いな人や敵に対してそうしてこそ神性の顕現につながる、困難を通してこそ霊性はきたえられる、ということなのです。
 霊訓では困難に対処することの重要性が繰り返し書かれています。ただここで私見を述べさせていただけば、やみくもに困難に突き進むのはやはり愚かなことだと思います。そこは理性を働かせるべきで「君子危うきに近寄らず」です。
 全宇宙を支配する神のルール(摂理)は、万物の進化・向上を目指しています。私たちの人生のすべての出来事も、その目的にかなうよう神の深い配慮のもとに用意されていることなのです。ですから私たちの取るべき態度としては、何よりも人生から逃げないことです。何事も軽んぜずにしっかりと向き合い受け止めることです。その上で余力のある人は困難に自ら立ち向かっていけば、さらなる飛躍につながるはずです。
                                       takao