「人のために役立っていると思う時、私たちは心の奥に安らぎと静けさと満足感を覚えます。宇宙の絶対的な支配力への全幅の信頼、神へ向けて一歩また一歩と近づかんとする努力の支えとなる堅忍不抜さは、人のために尽くしている中でこそ得られるのです。」
神へ向けて近づく歩みこそ私たちにとっての正道です。だからこそその上にいるかぎり安らぎと静けさと満足感が得られるのです。しかし、もしもそこから寄り道したとしても、決して迷子のまま終わらないように神との絆は断ち切られることはなく、地上にいる間も地上を去ってからも常に神とつながっています。
さらには、一人ひとりがどうやって人のために役立ち神へ近づいていけばいいのか、いわば自分に託された才能とはいったい何か、それを教えてくれる叡智、真理、インスピレーションは、私たちが心を開いて受け入れる用意さえ整えていればいつでも受け取れるようになっています。
「われわれみずからが道具となって、地上の人間生活を豊かにし、病めるものを癒やし、喪に服するものを慰め、人生に疲れたものに力を与え、道を見失えるものに導きを与える全存在の始源からの崇高な霊力の恩恵をもたらすことができるのです。
われわれはそのための才能を授かっているのです。それを発達させることによって、われわれが手にした掛け替えのない知識の恩恵にあずかれずにいる不幸な人たちのために活用することができます。要するに、この荘厳な霊力の流れる通路としていっそう磨きをかけ、受け入れる用意のできた人々に惜しみなく恩恵をもたらしてあげられるようになることが、われわれの大切な務めなのです。」
ここにかかれているものこそ、真の才能であり、正道の生き方ということができます。われわれ一人ひとりに神がついておられ、それぞれにふさわしい才能が配剤されています。
(「シルバーバーチの霊訓10」3章)