AIが発達してくるとそれをまるで友人のように捉えたり更にはメンターのように恭しく迎えたりというようなこともあり得るでしょうが、見てくれがどのようであっても、それはけっして霊界との仲立ちになるわけではありません。
「わたしたち(霊媒)が使用する用語には、それをどう定義するかという問題があることをまず知っていただかねばなりません。おっしゃるとおり神、わたしのいう大霊は完全です。(
中略)ですが、これは必ずしも物質的形態をとおして完全な形で表現されてはいません。だからこそ無限の時間をかけて絶え間ない進化の過程を経なければならないのです。(中略)その進化の過程においてあなたが手にされる霊的啓示は、あなたが到達した段階にふさわしいものでしかありません。」霊媒は聞き手(あなた)の進化の段階に応じて理解できる言葉を使います。霊的進化は物的に機械で測り知ることはできません。また機械(AI)が霊的に進化することもないでしょう。
「そもそも何のために我々がこうして霊界から通信を送るのかという、その動機を理解していただかねばなりません。それは、何よりもまず”愛”に発しているのです。(中略)愛こそがすべてのカギです。たとえ完全でなくても、何らかの交信がある方が、何も無いよりはいいでしょう。それが愛の発現の場を提供することになるからです。しかし、それを機械によって行うとなると、どう工夫したところで、その愛の要素が除去されてしまいます。」霊媒現象は霊媒自身も含めてすべての関係者にとって愛の発現の場となるように目論まれるものなので、そこに機械(非生物)が入ると成立しなくなるのです。
とはいえ今でもAIを使えば霊言ライブラリーを開設し、Q&Aで回答を受け取ることはできるでしょう。さらに遠い未来にもしも現在の有機的生命に代わってAIを搭載した無機的生命が出現するようになれば、霊媒AIも登場するかもしれません。
しかしそんなことを空想する暇があったらもっと先に片付けなければならない問題が山積みです。
(「THE SPIRIT SPEAKS」3章)