僕は英語の勉強も兼ねてグエンユー通り(Nguyen Du St.)、
文化公園近くのシネコン「ギャラクシー・シネマ」へ。
ターゲットは「G.I.ジョー バック2リベンジ」(ブルース・ウィリス主演)。
日本では6月8日に公開された映画だが、ホーチミンでは5月初めに封切られたとか。
この日は5月30日。それにしても、なぜ日本での公開が遅いのだろう。
入場料は6万ドン(300円)。安い、日本の6分1だ。
上映開始まで45分もあるので、ホップコーンを食べコーラを飲んで時間潰し。
これが、べらぼうな値段なのに僕は驚いた、
ポップコーンとコーラのセットで5万5000ドン(275円)。
日本人感覚だと安いが、映画チケットと変わらない値段ではないか。
あなた、日本の映画館で1450円のポップコーン&コーラを買う? 僕は買わない。
平日の昼間なのに、お客は100人を超えている。
たぶんキャパが150人くらいだから、大入りに近いだろう。
いよいよ照明が消え、映画がは始まった。
そして僕は驚いた。
映画の迫力、面白さではない。
スーパー・インポーズではなく吹き替えだったのだ。
ここはベトナム。もちろん、日本語じゃなくベトナム語だ。
何をしゃべっているのか全く分からない。
さらに驚愕の事実が…。
一人の声優が複数の役者の声を担当しているようなのだ。
台詞のある出演者は50人近い。たぶん声優3、4人だけでこなしている。
しかも台詞は 棒読み。感情移入はないし、緊迫感もゼロなのだ。
ド派手なアクション映画でよかった。
セリフは分からなくても、なんとかストーリーは理解できた。
シリアスな人間ドラマだったら、すぐに退席せざるを得なかっただろう。
傷心の僕、ホテルまで徒歩でUターン。
40度近い炎天下、25分近くとぼとぼ。全身汗だくになった。
ホテルのフロント係キウちゃんに、僕のドジぶりを報告する。
「えっ、そんな遠くまで行ったの? すぐそばにシネコンはあったのにぃ」
キウちゃんから、とんでもない返事が帰ってきた。
「ええっ~」。僕は徒労感に包まれた。
こともあろうに、僕のホテルそばにそびえる「ビテクスコ・フィナンシャルタワー」だ。
2010年に竣工した地上262㍍、ホーチミン一高いオフィスビル。
2階、3階にシネコンやレストランが入店しているとか。
あ~あ、往復50分の無駄足だった。
キウちゃん、駄目だよ。後出しジャンケンのようなことしちゃあ。
今回のことはかわいい笑顔に免じて許してあげよう、って悪いのは僕だったか。
★気まぐれホーチミン・クイズ第15回
国営百貨店で相方へのお土産を買ったとき、
売り手のおねえさんが、こんなものをサービスしてくれました。