東南アジアで唯一、海を持たない国ラオス。そこには何があるんだろう。ラオスの風と大地。そして、そこに暮らす人々。素朴なふれあいを求めて17日間、ラオスを気ままに旅しました。


▼中央3人掛けの左端「35D」のベストシートをゲット

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さほど短くもない僕の人生で、それは最悪のトランジットだった。マイレージでゲットした広島-羽田-バンコク-ビエンチャン往復無料航空券、最善のフライト時間が選べないのは承知していた。

 
しかしバンコク・スワナプーム国際空港の約7時間は、とてつもなく長かった。
タイ国際航空機がスワナプーム空港に着陸したのは午前5時5分。

いつもならうれしいが、こともあろうに30分も早く着いたのだ。

 

▼めっちゃ広いバンコク・スワンナプーム国際空港

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ビエンチャン行きタイ国際航空機は11時50分の出発。早着分と合わせ、7時間近いトランジットタイム。羽田-バンコクのフライト時間より長い。

 

とりあえずトイレに行き顔を洗う。あまりに早過ぎて、ビエンチャン便の搭乗ゲートも決まっていない。適当なベンチに腰掛け、持参した文庫本を読み始める。

 

▼ブックオフで買った105円の文庫本を読みふける

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僕は機中ではほとんど眠れない。情け容赦なく襲う睡魔と闘いながら、300ページ近い文庫本を読み終える。なんど時計を見たことか。しかし時間は遅遅として進まない。


万が一眠りに落ちたら、そのままベンチに置き去りに去れるだろう。

この時ばかりは一人旅の辛さが骨身にこたえた。

 

▼海鮮汁ビーフン。200バーツ=600円。空港は高い

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カフェで眠気覚ましのコーヒーを飲み、レストランではタイ料理を食べ、ビールを飲み干す。なんとかトランジットタイムの半分が過ぎた。

 

離陸3時間前、搭乗ゲートも決まった。まだ誰もいない搭乗口へ移動し、2冊目の文庫本を読み始める。ここなら万一眠っても、だれかが起こしてくれるだろう。

 

▼タイのビール「ビア・チャーン」。25バーツ=75円。安い!

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もう大丈夫だ! 自分選んだ道とはいえ、よく耐えた。自分で自分を褒めてあげたい。定刻午前11時50分、タイ国際航空機は汚れなき青空に舞い上がった。

 

航空座席マイポジション>タイ国際航空の羽田-バンコク便B777-300型機エコノミークラスは3-3-3のシート配列。ベストポジションは真ん中3の通路側だ(座席番号DかF)。3人席の窓際は身動きもできない最悪ポジション。通路側、それも真ん中だと気楽に動ける。特にトイレが込み合う食事の後など、真っ先に用を足せるメリットは大きい。同じ通路側でも左右の3席並びだと、内側の2人が席を立つたびに、玉突き式に立ちあがらなくてはならない。