たぶん、日本出発から6日目の朝だ。
ここは世界遺産ペトラそばのリゾートホテル。
午前8時過ぎ、アザーンに邪魔されず、安らかに目が覚めた。

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▲観光客にも愛想がいい猫ちゃん


海外を旅していると、月日や曜日の感覚が薄れてくる。

旅は非日常。時間に追われた日常とは別世界だからか。

ここはイスラム圏。金曜日だけは意識しておかなくてはいけない。


こちらは金曜日がお休み。お店が閉まるので、観光客は要注意だ。

今日は月曜日だ。デジタル時計でしっかり確認する。

ゆっくり身支度を整え、ホテルをチェックアウト。

 
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▲宿泊したホテル。岩山に囲まれていた


この時、ホテルの洗面台に忘れ物をしたことを気づくすべもない。
めざすは首都アンマン東80キロ、イラク街道沿いの世界遺産「クサール・アムラ」。
ヨルダン南端からキングズ・ハイウェイを一気に300キロも北上するのだ。

ペトラを見下ろす高台で、壮大な世界遺産に別れを告げる(遺跡は見えないが…)。
行けども行けども、荒涼たる砂漠だ。それでもポツンポツンと集落はある。
人間はどんなところでも生きられる。だから地球の王になれたのだろう。


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▲谷あいに肩を寄せるように広がる集落

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▲行けども行けども、荒涼たる砂漠

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▲鉄路はあったが、汽車には会えなかった


車窓の風景は変わらない。

いや変わっていないようで、実は変わっているのだ。だから見飽きることはない。

日焼けを警戒、車内でもスカーフを巻いている家人。安らかな寝息が聞こえる。


ランチをはさんで7時間余りのロングドライブ。

しっかり居眠りして、体力回復を図るのが賢明かも。

午後4時過ぎ、平坦な砂漠の先にポツンと廃墟のような建物が見えてきた。

 
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▲これが世界遺産「クサール・アムラ」だ


近づけども近づけども、一向に大きくならない。
それが世界一小さい世界遺産「クサール・アムラ」だ
左右10メートル余り、高さも3~4メートルほどしかない。

装飾も何もない。シンプルな石造り。
しかも、あちこち崩れかかっている。なぜ、これが世界遺産?
その疑問は建物の中に足を踏み入れて、すべて氷解した。


■ヨルダン・シリアクイズ~第9回■


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食事&おやつ中の人は、後でご覧ください。

これがヨルダンでは最もポピュラーなトイレ(男性共用)。

いまだにポットン式もあるから、これでも綺麗な方です。


さてこのトイレ、
どちらを向いて用を足し、使用後はどうすればいいのでしょうか?

後に使用する人が困らないような、迷、いや名回答をお願いします。


第7回回答>仕事を追えた後、自転車で去っていった。

第8回回答>2週間以内に、4枚とも無事に届きました。


☆この連載は毎週土・日曜日にアップします☆


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