知っておきたい耐震診断  屋根の重さ① | 還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

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屋根が重いと言えば、地震に弱いと言われています

耐震診断において、屋根や建物の重さはどの程度影響するのかをお話しします

 

耐震診断は、今ある壁の強さと、法律で決まった必要な壁の強さ、この割合によって点数が決まります

 

例えば必要な壁の強さが20だとします。今ある壁の強さが10しかない場合0.5と言う点数になります

これが同じだと1.0

つまり一応安全と言うことになります

 

ここからが本題になりますが

屋根や建物の重さによって、必要な壁の量が変わってきます

瓦屋根のように重たい建物か、コロニアルのように軽い建物かによって、耐震診断では建物の重さを3段階に分けて考えます

軽い  重い  非常に重い

非常に重い屋根の場合、瓦を土で施工している場合ですので、あまり一般的ではありません。

ですので、軽いか重いのどちらかになります

では、軽いと重いではどれくらい必要な壁量が違うかと言うと、3割です

軽い建物の場合の必要壁量が10だとすると、重い建物の場合の必要壁量は13になります

 

ですから、軽い屋根は地震に強いと言うのは間違いがありませんね