耐震診断は壁の強さを調べると言う話をしています。
昨日は部屋の中の壁についてお話ししました。今日は外壁についてお話しします。
基本的には部屋の内側の壁と考え方は一緒です。
どのような素材の外壁材なのか、そしてその外壁材がどのように柱に留め付けられているのか、
それによって外壁材の強さが変わります。
外壁の場合、一般にサイディングと呼ばれる窯業系、モルタル塗り、そして金属系に分かれるかと思います。
窯業系と金属系は胴縁呼ぶ介して建物に貼り付けているかどうか
それによって強度が違います。
また金属系と言っても、トタン板のように薄い板1枚の家もあります
これは強度がほとんど期待できませんね。
そしてどのような釘で固定されているのかも耐震性を調べる上で重要になります。
モルタルの場合どうでしょうか?
通常は木づりと呼ばれる材木に防水のルーフィングを貼り、その後ラス網と呼ばれる金網を大きなホチキスのようなもので留めて、そこにモルタルを塗り付けていきます
ただときには、ラスカットと呼ぶ地震に注意板を貼って、そこにモルタル塗り付けている場合があります。
あるいはモルタルの厚みも耐震を考える上ではチェックポイントになります。
モルタルの裏側がどうやってわかるの?
サイディングの裏側がどうやってわかるの
これは屋根裏に入ったり、基礎の通風口から外壁の下側を覗き込んだり
いろいろ工夫して調べていくわけです。
見た目のサイディングなのかモルタルなのか、それだけではなく、たくさんの要素を調べた上で、その家の地震に対する強さと言うものを計算していくわけです。