皆さんが払う工事代金はどこに行くのでしょう | 還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

YouTube『リフォーム百科事典』を主宰する田口が、住まいと人生の最適解を求めるために、自分で意思決定して自分の人生を歩むため家つくりについてのヒントをお届けします
 

 

 YouTubeの『リフォーム百科事典』に動画をUPしましたが、本日の内容は営業マンの歩合給についてです。動画では、リノベーションで有名な住友不動産『新築そっくりさん』の求人広告を例にしてお話ししています。

どなたでも、住友不動産 求人で検索すると情報が出てきます。

 

応募の条件は有資格者歓迎としか書かれていませんので、建築業界未経験でも応募可能になっています。

建築業界と言っても、例えばハウスメーカー営業経験者が一般的な木造住宅に詳しいとは限りませんし、ゼネコンの設計者(建築士)はコンクリートと鉄の建物に詳しいだけの方が多いですから、業界経験も資格もあてにはなりません。

皆さんが、信用している目の前の営業は建築の知識を研修で学んだだけの方が多いですね。

 

給与をみると、固定給が低くて歩合給が高額です。

歩合が25%という求人もありました。

 

歩合給が悪いわけではないですよ。

営業の仕事として正当な報酬でありますが、もし皆さんが工事代金を1000万支払ったとして、

250万が営業の歩合給になるとしたらどう思いますか?

 

一方で、現場を支える職人の賃金は低く抑えられたままです。

物を作る人より、物を売る人が報われる仕組みに理不尽さを感じます。

 

もし、皆さんが会社の看板や知名度に関係なく、近所の工務店に依頼したら、

単純に考えれば歩合給は必要なく、工務店も下請けの苦しさから脱却できます。

是非、工事を考えるときには、そのあたりをお考え下さい。