平池公園の大賀ハス
こんにちは、よっこん日記のよっこんです。
今回は、兵庫県加東市の平池公園に、2千年以上前の種子から発芽した「大賀ハス」を見に行ってきました。
「大賀ハス」について------------------
大賀蓮は、千葉県千葉市検見川区にあ る落合遺跡から発掘された種子を、故 大賀博士が発芽に成功させたもので、 この種子は今から2000年以上前のも のと推定されています。 加東市の大賀蓮は、昭和58年に鳥取 県農業試験場から譲り受けた15粒の 種子を発芽・繁殖させた、大変貴重な ものです。
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平池公園パンフレット(加東市HPより)
https://www.city.kato.lg.jp/material/files/group/5/Hiraike2022.pdf
平池公園は、大賀蓮や花蓮、睡蓮をはじめ、多数の水生植物が栽培されています。
〈開花時期の一覧〉
大賀蓮:6月上旬~7月下旬
花蓮(普通の蓮の花):6月中旬~8月中旬
睡蓮:5月中旬~8月下旬
平池公園の外観。
公園内には大小4つの池があり、その周囲は1kmで、ジョギングコースも作られています。
さっそく、お目当てのハスの花を探しましょう。
きれいな蓮の花が咲いています。
これらは、大賀蓮ではなく、普通種の花蓮ですね。
ハス(ハス科)
美しいハスの花は、仏教だけでなく、他の宗教や国々でも象徴として愛されてきました。
蓮の根っこは蓮根(レンコン)です。
しかし、一般的に蓮根は蓮の根だと思われていますが、実際は根ではなく地下茎(ちかけい)つまり茎(くき)なんです。
茎の部分に栄養がたまって膨らんだものがレンコンなんですね。
ちなみに、「観賞用」のものは茎の部分があまり太くならないため、食用には向かないそうです。
こちらは、睡蓮です。
スイレン(スイレン科)
ハスとスイレンは似ていますが、科が異なる別の種類の花です。
見分け方は、いくつかあるようです。
〈開花時期の違い〉
蓮の花:6月中旬~8月中旬
睡蓮の花:5月~10月(品種による)
睡蓮は花期が長いのが特徴。初夏や秋に咲いていたら、睡蓮だと見分けられます。
〈葉の違い〉
蓮の葉は、水面から1m以上高く伸びます。そして葉の形状が、切れ込みのない円形の大きな葉です。
睡蓮の葉は、水面近くに光沢と切れ込みのある葉を広げます。
葉が水面高くにあり、円形であれば蓮、葉に切れ込みや光沢があったら睡蓮という風に見分けられます。
蓮の雑学が掲示してありました。
とにかく、ハスの花がたくさん咲いています。
午後になると花を閉じてしまうので、午前中に見るのが良いそうです。
おっと、これで満足してはいけません。
目的の大賀ハスを探しましょう。
ここが、大賀ハスの池です。
大賀ハスの開花時期は7月下旬までなので、(8月中旬の今日)咲いているハスはあるのか。
よく探すと、いくつか花を見つけました。これが大賀ハスなのか?
普通のハスとの違いは、素人目にはわかりませんでした。
しかし、これが大賀ハスだと信じたい。
もともと平池は、江戸時代初期に造られた、農業用のため池でした。
現在は、水生植物の景観を基軸に整備され、
昆虫や小動物の住みかである貴重なビオトープ(生物群集の生態系)となっています。
平池公園に生息する、さまざまな昆虫や小動物を観察しました。
ヌマエビ(ヌマエビ科)
体長約1.5cm
たくさん見つけました。
ヌマガエル(ヌマガエル科)
体長約3cm
ミシシッピアカミミガメの子供(ヌマガメ科)
体長約10cm
サイズが小さいので、子供の個体です。
蓮根を食害するので、困りものです。
大きなオタマジャクシ。頭からヒレの先まで約6cmありました。
サイズからおそらく、トノサマガエルのオタマジャクシだと思われます。(アカガエル科)
下の写真のオタマジャクシには、足が生えています。
草地にも、さまざまな昆虫がいました。
クルマバッタモドキ(バッタ科)
体長約4cm
ハネナガイナゴ(バッタ科)
体長約4cm
チョウトンボ(トンボ科)
全長約4cm
チョウのように、ひらひら飛ぶので名前が付いたそうです。
ツマグロヒョウモン(タテハチョウ科)
前翅長約3.5cm
翅が傷ついています。
アオサギ(サギ科)
さっきの大きなオタマジャクシは、アオサギにとっては、きっとごちそうでしょう。
近づくと、飛んで逃げてしまいました。
平池公園は、生物の楽園でした。
それでは、良い一日を。