キリンは、昔からキリンだった。
キリンは、生まれたばかりですでに180cmあるという。
キリンの首が長いのは、高い木の葉っぱを食べるために進化してきた結果だと一般的には言われている。
果たしてそうなのだろうか?
日本では、学校で進化論しか教えない。
だからぼく自身、吉香公園(山口県岩国市横山にあった小さな動物園)の猿は、いつか人になって、この檻から出てくるんだろうなと長いこと思っていた。
ところが、小学校を卒業しても、中学校を卒業しても、高校を卒業しても、猿はずっと檻に入れられたままだった。相変わらず猿だったからだ。
それどころか、人類の歴史を紐解いても、人間の出現以降に猿が人間に進化した、もしくは人間に近づいて変化しているという記録は一つもない。
猿だけではない。猫も犬も牛も馬も、人と同じ環境下で、同じところに住んでいながら、けっして人と同じようにはならない。
なぜなんだろう?
進化論という仮定(確定した理論ではない)を主張する人たちは、進化にはもっともっと時間がかかるものと言う。
何百万年、何千万年の時を経て進化は行われると言う。
だがそれもおかしい。
アラスカに来て学んだことだが、少なくとも過去4回は、10万年単位で地球に氷河期が訪れている。
そしてその都度、ほとんどの生物が死滅している。たった10万年でこうなのだ。進化どころの話ではない。
今現在のような間氷期が2万年続き、その後8万年は雪と氷で閉ざされた氷河期となる。合わせて10万年をひとサイクルとして、それが少なくとも過去4回繰り返されてきた。
だから現在の間氷期の前の間氷期(10万年前)には、まだ人類は存在しなかった。
ネアンデルタール人という種はいたらしい。しかし、現人類のホモサピエンスサピエンスはいなかった。
現人類は、ほんの3〜4万年前、一つ前の氷河期が終わりかけた頃に、この地球に出現しているのだ。
何とも興味深い話だが、こういう授業を行なっている高校が、ワシントン州のシアトルにある。
レイクサイドハイという私立校で、卒業生の多くがハーバード大学やスタンフォード大学に進学する名門中の名門進学校だ。
そこではこう教えるーー「キリンは、昔からキリンだった」と。