今日のトミカは1982年9月から1983年2月の間販売されていた「54-3 ホンダ シティ」です。このトミカはトミカ通常品の中で最も販売期間が短いトミカとなっており、たった6ヶ月のみの販売となっていました。しかし販売当時、「トミカ&ダンディ シティフェア」という販促フェアが開催されており、シティフェアモデルのトミカが6種類販売されました。今回紹介する赤色のシティもシティフェア販売品のうちの1台です。
実車のシティは1981年11月に登場した3ドアハッチバック車です。背の高いトールボーイスタイルとなっており、コンパクトカーではありますが、広い車内空間を実現しています。荷室には50ccの原動機付自転車、モトコンポを搭載することが可能となっています。トミカではサイドのモールなどがタンポ印刷で再現されています。
トミカでも荷室に搭載されたモトコンポが再現されています。こちらのトミカは日本製のみとなっており、アクションはサスペンションと後部ドアー開閉、スーパースピードとなっています。トミカが販売された1982年9月に実車のホンダシティにターボモデルが追加された事からトミカでもシティの金型を改修行い、翌年の1983年2月にホンダシティターボを販売しました。この金型改修により、シティのトミカはこれ以降作ることができなくなってしまいました。たった6ヶ月しか販売されなかったノーマルのシティですが、シティフェアの開催もあってかミニカー大百科に掲載されたリストによると、バリエーションは全部で10種類存在するようです。
こちらのトミカは動画35秒から詳しく紹介しています。
トミカ紹介台数 0034台目
【参考文献】講談社 昭和62年7月25日第1刷発行 ミニカー大百科 トミカコレクションのすべて