ハロウィンの夜に…
幻冬舎さんから新書で「いじめと探偵」を出版した。(商業出版です。)
そして、週刊女性、プレイボーイ、AERAなどなどの取材を受け、NHK総合「あさイチ」にも出た。
反響がすごかった。
私はスタンスを変えない。相談は何度でも無料、スタッフが事実調査をしない限り、費用は一切取らない。
私が話を聞き、時系列の詳細な聞き取り報告書を作るのも無料、ほぼ相談全体の7割は相談段階で問題が解決の方向に向かう。
ここを有料がすれば、儲かるだろうが、子供から直接の相談もあるし、ポリシーに反することはしない。
だから、ボランティア団体でも公務員でもないのに、深夜まで無償奉仕をやっている。
まあ、勝手にやってるから、誰かに褒めてもらうつもりもなければ、評価されるつもりもないが、他人の土俵で好き勝手言ってる経営コンサルタントなんかに、経営が下手だと勝手に題材に使われるのは迷惑千万。
真意も知らんくせに、土俵泥棒が調子に乗るなよ、題材で勝手に使うな。とか思ってしまう…。まあ、勝手にしてくれ…。
話を戻そう。
出版からテレビ出演までで、ものすごい反響があり、150件以上の相談がきている。いじめ以外も含めれば、私を指名した場合の直接相談は、3週間待ってもらっている。
そんな中、私は2つの事を確信した。
1、やっぱり調査業協会は変だ。
権威があるマスコミほど、事前の調査にチカラを入れるものだ。
NHKさんは、東京都か日本、どちらかわからないが調査業協会にいじめに関する調査の需要について問い合わせをしたそうだ。
広報担当の答えの大筋は、下記の通り。
「いじめに関する調査は現状少ないが、今後、増加するだろう。」
ちょっと待て。
そもそも、調査業協会は探偵調査の需要について、統計を取っているか?
T.I.U.総合探偵社は、東京都調査業協会の会員であり、日本調査業協会の加盟員だから、アンケートすら取っていない事を知っている。
つまり、統計は無いから、この広報の回答は、私見という事になる。
ではNHKの担当は何を聞きたかったのだろうか?
業界団体に電話をして問い合わせたからには、キチンとした統計に基づく回答が本意であったろう。
まさか、権威のある業界団体が正当な取材問い合わせに対し、私見の回答を広報担当者がするとは思わなかっただろう。
そういう事実があったことを後で聞き、私は苦笑せざるを得なかった。
東京都調査業協会については、前会長が逮捕されたときの対応などなど、危機管理能力に疑問を感じていた。
それでも、調査実積のある会員もいたから、私は多少なりの期待を持っていた。
残念なものだが、すでに需要性が、怪しくなってきている浮気調査が専売特許だと思っているのだと思えば、そんなところかと思うしかないだろう。
だが、その回答が私見であることは見透かされていた。それこそ、苦笑するしかない事態であった。
そして、私につけられた冠は、調査の第一人者になっていた…。
何がどう評価されたのか考える余地すら無いが、ふんどしを締め直し、襟を正し、私はもっと真摯で謙虚でなければならなくなったと思った。
そして、団体という傘に任せるのみではなく、我々も自社で業界に対して出来ることをしなければと強く決意した。
苦笑するしかない事態を起こしてくれた広報の方に感謝するべきだろう。
ありがとう。
2.いじめの相談からわかったこと。
2つ目は、いじめについて、学校の一律的な対応であった。
あくまで、私の考えだが、いじめを学校が認知したとき、いじめをした側をまず指導するはず。
それがここのところ大きく変わった。
まるでマニュアルでもあるように、いじめを認識すると、いじめを受けた側を同じように指導していることがわかった。
「嫌だ」とちゃんと言いなさい。
これが先生の指導であった。
その指導を受けた子供が感じたことにも共通点があった。
先生は何もわかってくれない、話を聞いてくれない。
「嫌だ」とはちゃんと言ってる、言ってるけどやめてくれないから、先生に相談してるのに!
いじめを受けている状態で、弱い抵抗をすれば、余計にやられる。その抵抗は、いじめをしている側が驚いて止めるくらいの勢いがなければ、止まらない。
やられたらやり返す、倍返しだ!
最近の流行りなのか…現実、そうはできないから、架空の世界の中で、鬱憤を晴らす要素もあって、この台詞は流行ったのではないか。
同じ事を、いじめを受けている側に求めるのは酷だと思う。
特に、校内で起きるような暴力行為や脅し的なよくあるいじめを受ける子は、身体が小さかったり、細かったりするが、性格的に、優しい子が多い。
他人の気持ちを思いやり、少し感受性が高く、自己主張があまり強くない大人しいタイプの子が多い。
彼ら彼女らは、争いを好まない。だから、嫌だと言いながらも、止めてもらえず、我慢を続け、我慢の限界で先生に相談する。
その相談に、先生は決まり決まって、嫌だとちゃんと言いなさい。ちゃんと言わなきゃ、ずっといじめられるよ、と指導する。
確かに強く主張できなければ、また同じことが起きる可能性は高い。
だから、それを指導するというのは、その子の成長には欠かせないだろう。
しかし、それには時期というものがある。そして、これは、大人の論理であって、子供の世界には馴染まない。
一律的な指導では、一人一人の個性にはフィットしないし、何のために、人間が先生をやっているのかわからなくなってしまう。
嫌なことは嫌だと主張して、止めさせれば良い。とか、友達が居なくても、何か我慢してストレスをためるくらいなら、一人の世界を楽しめばいいとか。
いじめられる側にも原因があるんだから、それを治せばいいとか。
大人は大人の勝手な考えを子供の世界に持ち込もうとする。
こういう問題を論じると長くなりすぎるので、今後の更新で一つ一つ書いていこうと思うが、方程式や歴史の年号を教えているのではない、人間関係についての教育の中で、教科書的な一律的な正解を用いることは、弊害があまりにも多いはずだ。
教育者にはなぜ私のような探偵のところに、相談が持ち込まれているのかよく考えてほしいし、自分達の在り方、求められている事を考えて欲しい。
大人は必ず子供時代を経験している、時代の移り変わりで、色々なことが変わっても、自分の子供時代、強がることなく、自分がいじめられる立場で、勇気を持って信頼する先生に助けを求め、裏切られたらどうなるのか。どう思うのか。
私は子供達に接していて、その瞬間、彼らが、真っ暗に感じた絶望感を追体験のように感じている。
言葉や態度は、ときにナイフより鋭く人を傷付ける。致命傷を与えることもある。
教師なら生徒を裏切るな、覚悟をもって教壇に立って欲しいと思う。
切ない願いかもしれないが。。。
街は浮かれている、そんな夜でも、こんな時間でも、トイレに立つ間も無く電話が鳴る。
本出しました!
T.I.U.総合探偵社発行の「ギリギリ探偵白書」というメルマガがあります。
まぐまぐから毎週火曜日発行で、ずいぶん長いこと続いています!
この「ギリ探」のベストセレクションを、さらに細かく詳しく、書ける範囲ギリギリまで書いた本が
2/13、amazonからKindleバージョンで発売されています!
Kindleをお持ちで無い方でも、iphoneやAndroidのスマートフォンをお持ちであれば、
アプリで読むことができます。
amazon Kindleバージョン
著者:阿部泰尚
ちょっと誤字脱字がありますが・・・なんでだろう・・・チェックしたんですけどね・・・。
2/14 午後8時現在
amazon家族問題カテゴリーで1位
社会学で3位
と売れています!
ちょっとビックリです。
※ノンフィクションです!!
お久しぶり^^;
久しぶりの更新です。
これまで、書こうとメモをしては消し、という事が続いてました。
最近になって、いじめの相談が多くなってます。春休み前、色々な変化が感じられる時期なのかもしれませんね。
ほとんどが親からの電話で、学校側と話をしてません。
そんな中で、外部の我々のような探偵を介入させて…と考えるのは非常に危険です。
まずは、子供とよく話し、焦らず、ゆっくりでも、立ち止まるような状態でもいいから、話を聞いて下さいと、アドバイスしています。
もし話してくれないなら、それまで待ってあげて下さい。
そして、まずは担任から話をして、学校側に認識してもらう事です。子供がいじめられて、怒る気持ちは、よくわかります。もしも、私なら、何をするか、自分でも想像がつきませんから。
怒るのは仕方ない、怒るなとは言いません。しかし、怒鳴ったり、支離滅裂になっては伝わるものも伝わらないんですね。
だから、ひと呼吸おいて、話をして下さいと、私は話しています。
なんだ、そんな事だけか!と思われる方もいるでしょう。ところが、実はこれだけでも、効果があるんです。
そして、たったこれだけの事を、やらない人が多いという現実もあるのです。
例えば、私は探偵として問題の渦中に入れられたとしても、冷血なほど冷静に問題に当たる事ができます。ところが自分のプライベートに問題が起きれば、冷静ではないはずです。きっと、今までの全てを尽くして、戦おうとすると思います。こんな私でも、そのレベルです。冷静ではいられない、そんな状態になるのだと思います。
もしも、どうしてもダメなら、我々は容赦なく介入します。その時、どうなるか。
ある教育学者さんは、教育現場に証拠やら、物騒な連中が介入するな、いや、それを介入させなければならないとさせている者共は、教育現場から去れと、考えてるそうです。
辿れば、私がこのいじめ問題に介入して行くようになったのは、学校サイドが、イジメの事実を認めず、証拠を出せと、親や当事者に求めるからなんです。でなければ、我々探偵に依頼する人などいません。
たまに悪魔扱いされますが、その悪魔を呼んだのは、君らじゃんって思うんですね。
いじめ、無くならないものかな。ちなみにT.I.U.総合探偵社では、社会貢献の一環として、いじめ調査は本気で無料なので、受けられる数に限りがあります。
受けたくても、受けられない事もあるのです。今現在、調査案件が増え、スタッフの稼働率が上がっています。
そして、我々はプロであるがゆえ、新人としてスタッフを迎えるまでに最低一年の時間を要します。つまり、単に人を補充すれば、済むという状態ではありません。
有料化を検討しなければならない時期かもしれませんね。
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