令和元年5月10日(金)に
第29回つくば国際大学理学療法学科卒後研修会が開催されました。
講師は、診療放射線学科の 村中 博幸 先生 で、
テーマは 「 整形疾患の画像の見方・考え方 」 でした。

脊椎領域の画像所見について、
X線の撮影法と画像のチェックポイントやMR画像の見方などについて講義していただきました。
一部ご紹介いたします。
◆頸椎正面
【画像のチェックポイント】
・下顎と後頭結節が重なっている
・第3頸椎から上位胸椎まで含み、ルシュカ関節が明瞭に抽出
【読影のポイント】
・ルシュカ関節の骨棘形成、骨折、腫瘍、炎症による骨破壊、椎体、椎間板腔、胸郭出口症候群の一因となる頸肋の存在を観察
◆頸椎側面
【画像のチェックポイント】
・外耳孔から第7頸椎棘突起まで抽出されている
・左右の下顎のズレがない(上位頸椎)
・椎体の歪や捻じれがない(下位頸椎)
【読影のポイント】
・椎体のアライメント、形状、椎間板腔、椎間関節、脊柱管前後径、棘突起を観察する
・後縦靭帯の肥厚や骨化、リウマチ患者では、環椎と軸椎の位置関係
◆頸椎最大前屈位・最大後屈位
【読影のポイント】
・動態撮影で椎体の前方すべりや後方すべり、椎間板腔の異常な圧迫や開大を診断
◆頸椎斜位
【画像のチェックポイント】
・外耳孔から第1胸椎まで含み、椎間孔が楕円形に大きく抽出されている
【読影のポイント】
・椎間孔の拡大や狭小化が明瞭に観察できる
・頸椎脱臼では、椎間関節突起の嵌頓(ロッキング)が観察できる
◆腰椎正面 ※X線は第4腰椎を中心に撮影(株腰椎の病変が多いため)
【画像のチェックポイント】
・第12胸椎から腰仙椎移行部まで椎体が正中線上に投影
・大腰筋と仙腸関節が抽出
【読影のポイント】
・腰椎のアライメント、椎体の形状、椎間腔、骨陰影、椎弓根、椎間関節、上下関節突起、横突起、腸腰筋を観察する
◆腰椎側面
【画像のチェックポイント】
・椎体が二重に抽出されていなく、椎間孔が広く抽出されている
・第12胸椎から腰仙椎移行部まで椎間板腔が広く抽出されている
【読影のポイント】
・胸腰椎の椎体のすべりや圧迫変形、骨陰影、椎間板腔の狭小化、骨棘形成による脊髄圧迫や脊柱管の狭窄、黄色靭帯の骨化
◆腰椎斜位
【読影のポイント】
・腰椎分離症やコツ硬化像や関節列撃の狭小化による関節症性変化、骨棘形成など
・腰椎分離症:スコッチテリア像の犬の首部分が分離部
放射線技師の視点から撮影方法や画像を見る時のポイントをご講義いただき、
ポイントを押さえて読影する重要性を改めて感じることができました。
以上、第29回研修会の報告でした。
次回は、令和元年 7月 12日(金) 19:30~21:00 の開催となります。
内容は、筑波中央病院 田中直樹先生による「中枢神経疾患のリハビリテーション(Virtual Reality)(仮)」の講義です。
皆様の参加をお待ちしております!