一昨日、昨日の続きです。

発達障害児の親御さんに知って欲しい
ストレス対策。
 
「ストレスって、本人には分かんないから、
普段から定期的に処理しておくことが大事」
と教えてくれた精神科医の上司。
ただ、イマイチ、「実際には、何をするか」が
分からないちっち。
 
上司
まずは、普段から出来る処理方法から。
「困っているかもしれない知り合い」がいたら、
どうする?
 
 
ちっち
「最近調子どう?」みたいなことを聞きます。
 
 
上司
そうだね。
だから、「聞く」んだよ。
 
ちっち
誰にです?
本人は分からないんでしょう?
 
上司
「表面の自分」にはね。
簡単だよ。
①まずは、静かな部屋で、カギをかけて
ノートとペンを準備します。
②その時、思ったことを書いていきます。
③誰にも見せずに、
読めなくなるようにして捨てます。
これだけ。
 
ちっち
??
思ったことって何ですか?
 
 
上司
何でも。その時、思ったこと。
難しいかな?
 
じゃあ、精神科の診察とか、
心理士さんのカウンセリングの
一番いいところって何だと思う?
 
 
ちっち
う~ん。
誰かが、「うん、うん」って、
話を聞いてくれるところです。
 
 
上司
それもいいけどね。
一番は、
「気持ちを、言葉にして『出す』」ってこと。
どんな気持ちでも、
表現すると、人間、楽になる。
 
でもね、精神科医やカウンセラーの
欠点は、やっぱり
他人ていうところだよ。
どんなに聞き上手でも
「話せない・話したくない」ことがあるわけ。
その点、自分だったら何でも話せる。
 
けど、声に出して、
「自分と会話」は難しいでしょう?
だから、手で「書く」。
そうすると、目で見た「読む」自分との
会話になるんだよ。
 
ちっち
日記を書いて読むといいってことですか?
 
上司
日記じゃないよ。
「思ったことを
何でもいいから書く」のがいい。
 
上司のここがムカついた、でも、
今日、行ったコンビニの
店員さん可愛かったな、でも
今週は運動せず、
たくさん食べちゃったな~、とかでも
何でもいい。
 
妄想、悪口、嫉妬、自慢、懺悔、なんでもok。
ペンや紙も自由。書く場所も自由。
 
夢や理想もいいけど、かっこつけて
思った内容と違うこと書くのは禁止。
実際にやってると、
いろいろ考えが飛ぶけど、それでいい。
特にテーマとかないから。
ノートとか簡単に1ページ埋まるよ。
内容はぐちゃぐちゃだけどね。
 
書いている途中から、反射で読んじゃうから、
意識して読み返す必要もない。
で、捨てちゃえばいい。
シュレッダーでも何でもいいから、
読めないようにして。
 
まあ、やってみたら、分かるよ。
でも、ルールは守ってね。
・何でもいいから、その時思ったことを書く
・誰にも見せず、捨てる
その二つを守らないと、
「誰かが見るかも」って
正直に書かなくなる。
正直に気持ちを出さないと、
ストレスの処理にならないから。
 
必要なものは、紙とペンだけ。
 
 
予想より長くなってしまいました。
これが、「普段から出来る
おすすめの対処法」です。
 
多分、あまり実感が持てない方も
多いと思うので
ぜひ、やってみてください。
 
明日、「緊急時の対処法」を書きます。
 
この、「思ったこと自由に書いて捨てる法」は
年齢も関係なく出来るので、子どもも出来ます。

人気絵本作家のヨシタケシンスケさんが、
コロナ禍の最中、面白い「宿題」を出す番組で

ほぼ同じことを提案していました。

 

ヨシタケさんの子どもたちへ出した宿題

「好きな絵を、好きなように描いて、

誰にも見せず捨てる事」

「コロナ流行で、社会全体が暗い中、

子どもがわくわくして過ごせるように」と

考えられた宿題が

この内容というのに、

感性の鋭さにびっくりしました。

 

 

 本格的にやりたい方は、

一応この方法は

実際の、精神科の治療的な
位置づけで言うと
「内観療法」に近いです。
 
内観療法とは、簡単に言うと
刺激のない、狭めの部屋で、
数日間、一人でひたすら
今までの人生や人間関係について
考えるというものです。
で、考えたことを1日数回短時間訪問する
カウンセラーに伝える。
それを数日繰り返すと、
情緒が安定し、
思いやりが出てくる、とされています。
ネット検索で、対応施設が分かります。
 
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