日常生活で困りごとが多く悩んでいても、相談や診察に結びつかなかった時期に
どんな症状があれば「発達障害」といえるのか、と調べたことがありました。
その時に調べたのは医学部時代の教科書、グーグル検索でした。
私の調べ方が良くなかったのか、症状例を見つけることはできても
症状がどの程度あれば「発達障害」といえるのか
その、「程度」という実例情報にたどりつけませんでした。
なので、もし実例を探している方がいたら役に立つかもしれないと思い
まとめます。
いっちとにっちでは症状が全く異なるので別に書きます。
いっちが自閉症(アスペルガー)と診断された時の症状
ちなみに、1歳半健診、3歳健診、入園前の面接、小児科など、異常があると指摘されたことはありませんでした。
困りごと
・目が合わない
・やりたいことしかできない
・気が向かないときには、どんなに周囲が言ってもやらない(ex体育館への移動をしなければいけないのに、本を読み続けて動けない)
・授業中に急に泣き出す(本人にも理由がわからない)
・急に床に転がる(本人にも理由がわからない、急に転がりたくなるらしい)
・授業中に先生が説明しているときに、いっちの気になることを大声で先生に聞いてしまう
・スケジュールを分刻みでルーズリーフに書き出し、
その通りに行動する。スケジュールと実際がずれると機嫌が悪い
この辺りの学校での様子は授業を中断させてしまうこともしばしばありました。
・かぼちゃだけを食べる(2歳まで)→食事が牛乳だけ(3歳まで)→次第にまんべんなく食べるようになった
・ヒートテックの素材、内側がもこもこした服(裏起毛)が着られない
・毎日転ぶ
・食べこぼしがひどい(毎食、椅子の下に新聞紙を敷いていた)
・会話をしていてとんちんかんな返しをする
・クラスの友人と意見が違うと必ず譲り、自分の意見を主張しない
・整理整頓ができない
・物がなくなる
・落し物が多い
・次にやることだけに目が向いているので、今やっていたことを忘れて次に行ってしまう
他の子どもと少し違うなと感じたこと
・文字への理解がとても早く、正確
1歳半には大人のようにペラペラお話ししていた。(道で通りがかりのおじいさんにいくつ?と聞かれて「1さい8かげつです」と1歳8か月の時に答えていた)
3歳になる前に文字を習得、鏡文字などなく正確に書けるようになった
年中の頃には絵本だけでなく、小学生が読む本を一人で読みだした。
・大人の会話を100%理解している。
母親が困ることをしない。我慢する。
同世代の子の気持ちを推測し、自分が我慢しても、相手が喜ぶことをする。
→これは後に、自信のなさの表れだと児童精神科医に指摘されました。
・読んだ本の内容を正確にページまで覚えている
例えば「〇〇ってなんだっけ~?」と聞くと
「ちょっとまってね」と本棚に行き、迷うことなく1冊選び、迷うことなく「ここに書いてあるよ」と開いて教えてくれる。
・夜明けが分かる(気づいたのは1歳半ごろ)
遮光カーテンで部屋は真っ暗でも、日の出とともに外がうっすら明るくなると、パチッと目覚める。
前の晩に夜更かししても、日の出とともに起床。機嫌よく一人でおもちゃ、本で遊ぶ。
なので、夏は5時頃、冬は7時頃に起きる。どういうセンサーなのだろうと不思議です。
現在はこの困りごとに関して、
困る状況を避ける環境を作る
SST(ソーシャルスキルトレーニング)で、社会ではこういう時どうするのかをパターンで覚える
ことで、学校生活にも適応してきました。
通級指導教室については、改めてどこかで書こうと思っています。
今引き続き困っていることは
整理整頓、よく転ぶ、ですね。困りごとはだいぶ減りました。
いっちに関しては、文字に対する能力の高さをもっと伸ばしていけたらいいなと思っています。
発達障害は個々人で特徴が違い、対応もその子に合わせたオーダーメードが必要です。
みんなが手探りで、子どもに向き合っていることと思います。
今日の記事が今困っている親御さんの参考になれば、嬉しいです。
外科医ちっちの
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