「歴代皇帝を中心にみる中国人名体系 メモ」図
さて、「中国地勢」の14枚に続いて、中国史を頭に叩き込むためには、アナールのようなプロ集団でもないので、四の五の悩やまずに、やはり、各王朝の皇帝を叩き込むことを基準にした方がよさそうだ。
始まりは、皇帝の人名からだ。でも整理を続けると、さすが中国史。その人名そのものに行きつく手前の人名の構造・体系を紙一枚にするにも鬱蒼とし過ぎている。とりあえず、項目を列挙してものを中心にメモを作図してみた。

名前の種類を類別する呼称はなんと13もある!
実は「本体」の王朝、そのまた皇帝から攻めるよりは、周縁の夷狄から囲い込んでは、と暫く試行を続けたが、権力の歴史、「勝てば官軍」で、「本体」と「周縁」の入れ替わりも含めて、結局は全史になってしまうので、棚に上げた。
とはいえ、「易姓革命」なんて、超「権威」的に有為転変までをも取り込んでしまった「権力」の猛者たちの連なりだ。「権力」による「権威」のクリプト化といおうかグロッタ化も生半可でない。<天帝使我長百獣>と豪語するだけあって、人名は、人間を、その王を、他と区別する初歩中の初歩として、時代によっての行きつ戻りつの塗り込みが激しい。
おかげで、そのアトランダムともいえるほど度々送り出されるそれぞれの人名の形の中華の波紋は、追い越したり、重なったり、反射したりで、周縁国家群には、周回遅れのトップランナーにしか過ぎないことを忘れさせるほどに、複雑に絡み合う。
日本語の、例えば、「公」というものを複雑怪奇にした、といおうか解り難くした、日本の諡号や廟号やなんやかやは、まさに、その根源的な由縁として、本家本元として、中国史上の人名を整理していくことは重宝だ。
いや、そもそも、中国史を頭に叩き込もうと思ったのは、日本語の始まりを探ろうと思ったからで、「人」に「固有」の「名詞」なるものは、「ことば」の根幹の一つとして、先回りできるかもしれない。

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