<茅ヶ崎市、小学校の19学区>

茅ケ崎市の小学校の学区に関して、二つの概略図を作図した。

一つ目は学区の区境で3学区以上が集まる地点を繋ぎ、

二つ目は隣接学区(小学校)同士を繋ぎ

位置関係を示したものだ。

合わせて、生徒数、大きさも表す非常時での避難所としての収容可能人数と、校章も一覧できるようにした。

<学区にとっての小学校、6頭身の地域の顔>
学区はその地域の歴史性を多く反映し、行政の地域分けに必ずしも重ならず、飛び地もあって、錯綜していることもあって、凡その位置関係、全体を俯瞰するためのものを作ってみた。
前回紹介した乳幼児が親、保護者、地域の援けなくして生活できないのと同様、場合のよってはそれ以上に地域内で最も激しく動く人口であることからも、児童の在り様と地域の在り様とはお互い、大きく決定する要因だと思われる。
大規模事業所が限られ、郊外都市である茅ヶ崎市にとって一小学校当たり700人弱というコミュニティはその地域の1,2をも争う地域「集団」だ。親、保護者、教師等を含めると2,100人前後の「リアル」でまさしく「ローカル」なコミュニティだ。
しかも2,100人とは、総人口24万人を19で割ると一学区当たり12.7千人のうち、1/6の大集団だ。6頭身の顔といっても良いだろう。
<小児の集団、コミュニティーだけない、地域最大級の空間、「公」空間、避難所小学校>
茅ケ崎市では公立小学校19校、公立中学校13校を災害対策地区防災拠点(「地区防災拠点」)に指定している。市のHPによると、
役割は、
1.水、食料、救援物資などの配布
2.被災状況、安全安心情報の提供、生活情報、支援情報の提供
3.家族の安否確認
4.災害時の避難所(一時的に生活する施設、「避難所」)
対象者は、
1.住宅が被害を受け、居住の場を失った方
2.災害により被害を受けるおそれがある方
3.地域外から来て、帰宅することが困難な方
4.その他、災害により生活の自立が困難な方
また、このHPでは、各所の収容可能人数を次のような説明で示している。
「収容可能人数は、体育館、普通教室及び特別教室の合計面積を2平方メートル/人で割った数字の小数点以下を切り捨てた人数」
要は、一人当たり約2平方メートル、つまりは畳1畳強(いささか窮屈かと思われるが)を一人分として割ることによって、体育館と教室の合計面積から収容可能人数を示していることになる。
逆にこの収容人数を2で掛けると体育館と教室の合計面積になり、各学校の大きさが分り、小学校の「人口密度」が分ることになる。
市の合計で児童数が13,080人、つまり、親や保護者がこの学区に住むと考えられるので、この3倍を小学生がいる世帯とみると、凡そ39,000人。一方において、収容可能人数の合計は33,441人と6,000人少ない。一人っ子が多いことから考えると、もう一つの「避難所」である中学校の避難家庭と重ならないと考えられると思われ、避難所の収容能力は小学生のいる世帯の人数分にも満たない。
全員避難という非常時は考え難いものの、市立の小中学校しか「避難所」しか指定されていない現状では自ずと限界がある現状を示している。
なお、市内の私立の小学校は1校で90人強の生徒数、特別養護学校は1校で小学部が40人弱の生徒数だ。
<典拠>
小・中学校児童生徒数及び学級数
https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/.../1005143.html
茅ケ崎市立 小学校・中学校ホームページ
https://edu.city.chigasaki.kanagawa.jp/
小・中学校通学区域
https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/.../1005146.html
https://school.mapexpert.net/pgAreaMap?L=14207...

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