今回は47都道府県の人口の年齢構成比率を比較する図をいくつか作図した。

とりあえず、よく人口の解説で使われていると思われる、3階級(①14歳以下、②15-64歳、③65歳以上)の県別のバランスを様々に比較した。2020年の見込値だ。

⑴ <割合の相関関係>

最初の図は、若年、高年の2階級のそれぞれの広域自治体の総人口に占める率を2軸としての相関関係の分散図を作図した。

全国的な平均、線型近似直線から離れたものにのみ、都道府県名を付加した。過日、茅ヶ崎市の町界別で作成したものと同等であるが、そのときは指数近似曲線を使っている。基礎自治体の中の町界別とは違い、北海道から沖縄まで、あまりに様々な条件の違いが大き過ぎるので、多角的に、解析する必要が明確に分る。

⑵ <人数の相関関係>

次の図は、若年、高年の2階級の人口の絶対数をを2軸としての相関関係の分散図を作図した。

⑴同様、全国的な平均、線型近似直線から離れたものにのみ、都道府県名を付加した。右上、東京の位置をみても、絶対数では、東京、神奈川等のような圧倒的な人口集中地域が全体、日本の趨勢が決することが明瞭に分る。特定地域に過剰に肩入れすることなく、如何にこうした不均衡にバランスよく真摯に向き合うかが問われるし、こうした状態自体を如何に是正するか、国のレベルのガバナンスが挑まねばならないか、国レベルでしか挑めないことが分る。

⑶、⑷ <割合の位置関係>

次の2図は、若年者、高年者のそれぞれの上位、下位10の都道府県を位置関係からみようとしたものだ。

近隣地域が、如何にそれぞれの特徴から助け合うべきか、非常時は勿論、普段からの不断の広域自治体レベルでのガバナンスの協力・調整関係が求められるかの指標の一つになると思われる。

次回以降は、3階級間の相関関係等を図式化していきたい。

典拠:国立社会保障・人口問題研究所『日本の地域別将来推計人口(平成30(2018)年推計)』将来の地域別男女5歳階級別人口(2020年10月1日時点の推計人口)」

写真の説明はありません。

写真の説明はありません。

写真の説明はありません。写真の説明はありません。