石の階段に二人で座る。ウンスとナラさん。
「一つ聞いてもいいかしら?」
自分よりも若い女官さんだった。
「小さな女の子に身に覚えはない?」
少し考えていいえと首をふるった。
王宮で働いている女官だ。小さな子供と縁があるとは思えないが聞いてみた。身内に女の子がいるかもしれないと思った。
「いけない」
そろそろ戻らないと叱られます。
「休憩は終りね」
何かあればまたきてねという。走り去っていった。
しばらくその人を見送ると立ち上がる。私も仕事に戻らないとチャン侍医に迷惑になる。
「きたのね」
「何事もありませんか?」
「それが・・あったのよ」
ウンスが入ってといいチャン侍医に入れてもらったお茶を湯呑にそそいでいく。
「それは」
「安心して・・私が入れたんじゃないわよ」
チャン侍医よと。自分でなどいれたことがないウンス。初めて入れたとき時間がたちすぎてしぶくなったこともあった。
「そうですか?」
と安心してヨンはお茶に手を伸ばす。ずずとすする音をさせた。
「また・・なにやらやっかいごとでもおきましたか?」
「そうでもないのよ」
話してください。今度はなんですか?
「隊長‥絵は得意?」
何ですか突然。ことんと湯呑を机に置いた。
簡単に説明していく。また幽霊事件の始まりだ。
事件に首を突っ込んだらしいと知る。ヨンは天井を仰ぎ見る。深いため息をついたのだ。