かわいそうにヨンによってぼおろぼろにされて地面に転がされている。

 

「そろそろいいかしら?」

先に反応したのは狼のほうだ。元気よくすり抜けていく。

「おい・・まて」

ルリとヨンが追いかけっこになっている。

「わん」

犬のようにないている。こういうところは上手なのだ。

 

「ルリが一番ね」

リンがいう。嬉しそうに尻尾もふりふり。リンに転がり腹をみせている。わしゃわしゃされている。狼。それでいいのか。いいやこいつは猫をかぶっている。ヨンがいるときとの差を感じた。

 

リンに甘えているすきにウンスの元へいこうとしたら衣のすそを前足でふまれている。ことがりながらじゃやれるふりをしてヨンの左足をがっちりとおさえこんでいたのだ。

「はなせ」

「がるる」

ぐるるとうなる。いかせるものかというように。ウンスのところには俺が行く。

「おまえこそ・・そのでかいずうたいでは邪魔になるだろう」

そんなことはしない。

「がう」

 

「あらまぁ‥仲良しさんね」

ウンスに言われているがそうではないといいたいヨンとルリ。

「イムジャ・・こいつをどうにかしてください」

邪魔をすんですと告げ口をした。ウンスがルリの元へやってきたとき。

ルリはいいこでお座りをしていた。

 

こうしてジン君とトクマン君は精神的にも成長した。最後にはごちそうも食べられて満足したのだった。自慢はできなかった。口とめされてしまったからだ。ぼろぼろにはされたが最後には優しい奥様に手当も受けられたのだった。

 

終わり。