夫になってからはウンスは思う。確かに初めてあったときより甘くなった。

とくに閨事になると貪欲に求めてくる。甘えた姿も見せてくれている。愛されている嫌というほどに感じられて時に恥ずかしく思うほどだった。叔母様には妻ひいきのふぬけめと言われるほどに。

 

信じてないわけではないのだ。

「イムジャが聞いても・・面白くないことばかりだろう」

頬を濡らす涙を温かな手でぬぐわれている。

「もう・・この話はしない」

イムジャが心を痛めるくらいなら。

「うん・・ミアネ・・」

 

明日も早い・・もう・・休もう。日がかわりそうだ。

 

脱ぎ捨てられた衣を拾い素肌にはおる。二人はよりそいながら布団のなかにもぐりこむ。

 

妻となった人を腕の中に抱きこんで目を閉じる。ほとんど思いだすこともなくなっていた昔んこと。

幸せ過ぎた。もしも・・ウンスを失うことになれば自分はどうなるのか。考えたくもない。

 

確か・・あの時は邪魔がはいるまでその女とせまい路地で戯れていた。粘着質のいやらしい音を聞いたことだけはおぼろげに思いだす。いつも夢の中にいた。現実に戻ることを拒絶していた。

「隊長・・いつか・・店にもきてくださいな」

そうすればもっとおもてなしをして差しあげるといやらしい笑いを浮かべた。おしろいのついた顔で言われても気持ち悪いだけだ。

この匂いが嫌悪につながる。

「ならば・・その厚化粧を・・落とせ」

さすれば・・相手をしてやろう。女の手を壁につかせる。すそを大きくはだけさせてから男は遠慮なくぬるんだそこに自分のそれをおしこんでやる。二度・三度腰を乱暴にうちつけていく。いきりたったそれが落ち着くまで続けていく。

女の尻をわしつかんだ。そのまま手をやわらかな胸もつかんで弄んでいった。そのたびに上がる嬌声が耳に届いた。

 

気が付くとヨンは目を開けて腕に抱くウンスにからませる腕に力を込めていた。

うなされている?くると向き合うように体の位置をかえた。泣いているように見えた。頬に手を伸ばしたウンス。

「起こしてしまったか?」

「いいけど‥本当にごめんね・・辛いことを聴いて」

ふんと鼻さきをうごかして花の香にいやされる。すりとウンスの手に顔をこすりつけた。