リンはまずは腕試しとした。ウダルチの次に禁軍をみなくちゃいけない。
「はぁ‥誠・・面倒」
溜息とともにとんでもない言葉のかずかかずを聴く。チュンソクはここの隊長になった。自分などよりこの方のようがよほどむいている。残念ながら女性でなければの話だ。テホグンの次に強い方のだ。
「勝ち抜き戦にする」
「はい」
それでも隊長は背筋を正す。びしりと。リンの指示に従う。
「それで・・最後に残ったものを私が始動する」
これでいいかしら?首を傾げて見せる。きついきつい目つきのまま口元のみゆるませた。
「わかりました」
やることが多すぎるのだ。綺麗すぎる空を恨みがましく睨む。
「あの男・・チェ・ヨン・・このむくいは必ず受けさせてくれる」
またもやとんでもないことをきく。
体術から始める。その中にまじる新人たちを仕込まなくてはならない。
説明は隊長より行われる。
「皆・・集まれ」
手をあげて鍛錬をやめさせた。隊長より言葉がある。ウダルチ達が集まりだす。説明をしていく。古いものはリンの恐ろしさをよく知るために身震いしていた。
「どうした?震えるほど嬉しいか?」
トクマン・ウォルソン・それにチュモにこりと笑いかけた。びくとして慌てて首を振る。
「あの・・一体・・どなたなのですか?」
テホグンの遠い親戚。ぼそりとつげる。
そこ私語はつつしめと言われて口を閉じる。
勝ち抜き戦にする。近くにいるものと組み武器も好きに使っていい。
「はじめ」
その合図に始まった。勝ち抜き戦。