それは数年前のことからはじまっていた。奇妙な結婚式の依頼がきた。一人の女性がやってきてここで結婚式をしたいというものだった。しかも隣には誰もいないというのにそこに婚約者がいるかのようにふるまうのだ。支配人の一存により深夜結婚式を行くことを決めた。新郎もいないただ一人での結婚式だった。その女性はそこにいるかのように楽しそうにしていた。深夜での結婚式は無事に終わりをつげたのだが新婦はチャペルの階段から落ちて死んでしまった。しかも妊娠していて出産した痕跡もあったという。
胎児だけが消えていたらしい。
ここよりミッションである。
「まずは・・ホテルの受付カウンターにいくみたいだ」
ウンスはすでにびくびくしている。
「チェヨン様・・でございますか?」
招待状が届いております。こちらをどうぞといった。なるほどそのために名前が必要だったらしい。
まずは情報を集める。
ヨンはホテルの中を歩いていく。ウンスもついていく。
「なにするきよ」
「ここにホテルのスタッフに話を聴くと書かれてある」
謎な招待状について話を聴くのだ。
ヨンが動き回るのだがお化け屋敷になっているので暗いし怖い。手を握りながら清掃作業をしている人に聞く。
「これについて何かしっていますか?」
「みせて」
封筒・中身・裏側も確認するが何も知らないという。外れらしい。部屋の案内をした人に聞くか。
「これについて何か知っていますか?」
「ああ・・また届いたのでございますか」
あたりらしい。以前にもこのように招待状が届いたとお聞きいたしました。
「こちらは結婚式の招待状のようでございますね」
「はい」
まずは気になる場所より調べてみることにした。
以前お泊りになられていたお客様は確か・・部屋の番号を聞いた。次は客室にお邪魔するみたいだ。