大学生ヨンと四歳年上のウンス。

「疲れた?」

「いいや」

ヨンは平気だと答えた。ベンチに座る。ウンスとヨンはソフトクリーム・アイスコーヒーを飲む。ウンスが珍しい味を食べていた。

「どうしたの?」

そういえば‥デザートの研究もかねている。

「食べてみる?」

「いいや」

ちらとまわりをみていた。皆がウンスを見ていた。むかつく。俺のウンスだ。頬についているそれを発見した。顔を寄せてきた。ちゅと舌先でそれをなめていった。一瞬の出来事。ウンスは頬を抑え込んで固まる。

 

「不思議な味」

「ああ・・」

我に返り味の正体を語る。カモミールが入っているって聞いたわと。

「そんなことより・・ヨン」

あなたね・・恥ずかしくないの?立つウンス。冷静なヨン。

「とけるぞ」

といった。しれっとしているのだ。ウンスは小さな口でそれをなめていく。

 

どよめいていた。男たち。キス・・していた。恋人だったのかとがっかりしていく。にやとヨンが笑った。

 

次のアトラクションにく。バイキングという。かぜにまうように前と後ろに大きくゆれていく。ウンスは気持ちがいいと喜んでいた。ヨンは乗り物に酔ったのかもしれない。ぐったりしていた。

 

「どうして・・あんなに・・皆ははしゃげるんだ」

少し休んでお化け屋敷にくことにした。毎年なぜ彼はこういうものにいきたがるのか。

「気分は?」

「平気」

復活していた。いよいよだ。